.dbxrc ファイルには、dbx の起動時に実行される dbx コマンドが含まれています。これは主に、別名と ksh 関数の定義、dbxenv 変数の設定、および GUI ボタンの定義に使用されます。
dbx は最初に、現在の作業ディレクトリで .dbxrc を検索します。.dbxrc が現在のディレクトリに存在していない場合は、dbx はユーザーのホームディレクトリを調べます。.dbxrc ファイルが見つからない場合は、同じ検索がファイル .dbxinit で行われます。
.dbxrc ファイルは、dbx の構成に使用します。
dbx コマンドの詳細は、dbx(1) のマニュアルページを参照してください。
dbx の FORTRAN ユーザーが使用できる .dbxrc ファイルの例は次のとおりです。
dbxenv stack_max_size 10 dbxenv output_base 16 catch FPE
dbx コマンドの help dbxrc の出力は、初期 .dbxrc ファイルとして使用できます。例:
help dbxrc > .dbxrc
多くの役立つ ksh 関数が、この help dbxrc 出力に記されています。
dbx(1)
以前のリリースの dbx のユーザーは、自身の .dbxrc ファイルを使用してブレークポイントを設定している場合があります。現在、モジュールおよび自動読み取り機能によって、dbx は、シンボルテーブル情報のあとではなく前に .dbxrc を読み取るようになりました。
回避策としては、dbx コマンドの別のファイルを示す別名を .dbxrc ファイルに定義し、ブレークポイント設定コマンドを含むように、この別のファイルを設定します。この 2 番目のファイルにブレークポイントコマンドを設定しておけば、dbx を呼び出した直後に別名を呼び出すだけです。