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Oracle® Server X5-2 サービスマニュアル

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更新: 2014 年 10 月
 
 

サーバーの前面および背面のステータスインジケータを使用したトラブルシューティング

次のセクションでは、サーバーのステータスインジケータの動作について説明します。

関連情報

サーバーのブートプロセスと正常動作状態のインジケータ

正常なサーバーのブートプロセスには、サービスプロセッサ (SP) OK/障害 LED インジケータと電源/OK LED インジケータという 2 つのインジケータが関与します。

AC 電源が接続されると、サーバーはブートしてスタンバイ電源モードに入ります。

  1. SP が起動するときに SP OK/障害 LED がゆっくり点滅し (0.5 秒オン、0.5 秒オフ)、SP の準備ができるまで、主電源/OK LED は点灯しません。

  2. 数分後に主電源/OK LED がスタンバイ点滅パターンで点滅 (0.1 秒間オン、2.9 秒間オフ) し、SP (および Oracle ILOM) が使用できる状態であることを示します。スタンバイ電源モードでは、この時点でサーバーはまだ初期化されていませんし、全電力も投入されていません。

(電源ボタンまたは Oracle ILOM を使用して) サーバーの電源を入れると、サーバーはブートしてフル電源モードに入ります。

  1. 電源/OK LED がゆっくり点滅し (0.5 秒オン、0.5 秒オフ)、SP OK LED は点灯したままです (点滅しません)。

  2. サーバーが正常にブートした場合、電源/OK LED は点灯したままです。電源/OK LED および SP OK/障害 LED インジケータが点灯したままの場合、サーバーはフル電源モードです。


注 -  サーバーが正常動作状態の場合、緑色の電源/OK LED インジケータと緑色の SP OK/障害インジケータは点灯したままです (点滅しません)。

サーバーのシステムレベルのステータスインジケータ

システムレベルのステータスインジケータ (LED) が 7 つあり、一部はサーバーのフロントパネルとサーバーのバックパネルの両方にあります。これらのインジケータについて次の表で説明します。

表 1  サーバーのシステムレベルのステータスインジケータ
ステータスインジケータの名前
アイコン
状態および意味
ロケータ LED およびボタン
image:位置特定アイコン
サーバーの場所を示します。
  • 消灯 - サーバーは 正常に動作しています。

  • 高速点滅 - Oracle ILOM を使用してこの LED をアクティブにすると、特定のシステムをすばやく簡単に位置特定できます。

  • 位置特定ボタンを押すと、LED 高速点滅のオンとオフが切り替わります。

保守要求
image:保守要求アイコン
オレンジ
サーバーの障害の状態を示します。
  • 消灯 - サーバーは正常に動作しています。

  • 常時点灯 - サーバーに障害が存在します。この LED インジケータは

  • 障害インジケータがサーバーの交換可能なコンポーネントに対して点灯すると常に点灯します。

注 -  このインジケータが点灯している場合、推奨される保守アクションが記載されたシステムコンソールメッセージが表示されることがあります。

電源/OK
image:OK アイコン
シャーシの動作状態を示します。
  • 消灯 - AC 電源が存在しないか、Oracle ILOM ブートが完了していません。

  • スタンバイ点滅 - スタンバイ電源が投入されていますが、シャーシの電源は切断されていて、Oracle ILOM SP が動作しています。

  • ゆっくり点滅 - 起動シーケンスがホストで開始されています。このパターンは、サーバーの電源を投入したあとすぐに始まるはずです。このステータスは、電源投入時自己診断 (POST) コードチェックポイントテストがサーバーホストシステム上で実行中であるか、ホストがシャットダウン時に電源オン状態からスタンバイ状態に遷移中であるかのいずれかを示しています。

  • 常時点灯 - サーバーの電源が投入されていて、すべてのホスト POST コードチェックポイントテスト が完了しています。サーバーの状態は、サーバーホストがオペレーティングシステム (OS) へブート中か、サーバーホストが OS を実行中かのいずれかです。

SP OK
image:SP アイコン
サービスプロセッサの状態を示します。
  • 消灯 - サービスプロセッサ (SP) は動作していません。

  • ゆっくり点滅 - SP がブート中です。

  • 常時点灯 - SP は完全に動作中です。

上部ファン
上部
オレンジ
内部ファンモジュールの 1 つ以上で障害が発生したことを示します。
  • 消灯 - 通常状態を示し、保守は必要ありません。

  • 常時点灯 - 保守が必要であることを示します。

背面側電源装置障害
背面
オレンジ
サーバーの電源装置のいずれかで障害が発生したことを示します。
  • 消灯 - 通常状態を示し、保守は必要ありません。

  • 常時点灯 - 保守が必要なことを示します。電源装置を保守します。

システム温度超過警告
image:温度超過アイコン。
オレンジ
温度超過状態の警告を示します。
  • 消灯 - 通常動作。保守は必要ありません。

  • 常時点灯 - システムは温度超過警告状態になっています。

注 -  これは警告を示すもので、致命的な過熱ではありません。これを修正しないと、システムが過熱し、突然シャットダウンする場合があります。

サーバーファンのステータスインジケータ

各ファンモジュールに 1 つのステータスインジケータ (LED) があります。この LED は、シャーシ中央の壁面のファンモジュールに隣接する位置にあって、ファンモジュールと整列するように並んでおり、上部カバーのファンドアを開けると見えます。

表 2  サーバーファンのステータスインジケータ
ステータスインジケータの名前
アイコン
状態および意味
ファンのステータス
image:保守要求アイコン
オレンジ
  • オフ - ファンモジュールが正しく取り付けられ、仕様範囲内で動作しています。

  • オレンジ色 - ファンモジュールに障害が発生しています。システムによってファンモジュールの障害が検出されると、正面の上部にあるファン LED およびフロントパネルと背面パネルの保守要求 LED も点灯します。

ストレージドライブのステータスインジケータ

各ドライブに 3 つのステータスインジケータ (LED) があります

表 3  サーバー前面のストレージドライブインジケータ
ステータスインジケータの名前
アイコン
状態および意味
OK/動作状態
image:OK LED アイコン
  • 消灯 – 電源が入っていないか、取り付けられたドライブがシステムで認識されていません。

  • 常時点灯 - ドライブが使用中で電源が供給されています。

  • ランダム点滅 - ディスクが動作中です。インジケータが点滅して動作中であることを示します。

保守要求
image:保守要求 LED アイコン
オレンジ
  • 消灯 – ストレージドライブは正常に動作しています。

  • 常時点灯 – システムはストレージドライブの障害を検出しました。

取り外し可能
image:取り外し可能アイコン。
青色
  • 常時点灯 – ホットプラグ操作中にストレージドライブを安全に取り外すことができます。

  • 消灯 – ストレージドライブは取り外しの準備ができていません。

電源装置のステータスインジケータ

各電源装置には 2 つのステータスインジケータ (LED) があります 。これらのインジケータはサーバーの背面から見えます。

表 4  サーバーの電源装置のインジケータ
ステータスインジケータの名前
アイコン
状態および意味
AC OK/DC OK
image:OK LED アイコン
  • 消灯 – AC 電源が見つかりません。

  • ゆっくり点滅 - 通常動作。入力電源は仕様範囲内です。DC 出力電圧が有効になっていません。

  • 常時点灯 - 通常動作。入力 AC 電源と DC 出力電圧は仕様範囲内です。

保守要求
image:保守要求 LED アイコン
オレンジ
  • 消灯 - 通常動作。保守アクションは必要ありません。

  • 常時点灯 - 電源装置 (PS) で PS ファン障害、PS 温度超過、PS 過電流、PS 過電圧、または PS 不足電圧が検出されました。

ネットワーク管理ポートのステータスインジケータ

サーバーには、NET MGT というラベルの付いた 10/100/1000 BASE-T Ethernet 管理ドメインインタフェースが 1 つあります 。このポートには 2 つのステータスインジケータ (LED) があります。これらのインジケータはサーバーの背面から見えます。

表 5  ネットワーク管理ポートのステータスインジケータ
ステータスインジケータの名前
場所
状態および意味
動作状態
左上
オレンジ
  • 点灯 - リンクが動作しています。

  • 消灯 - リンクが確立されていないか、リンクがダウンしています。

  • 点滅 - パケットが動作中です。

リンクの速度
右上
  • 緑色点灯 - 1000BASE-T リンク。

  • 消灯 - 10/100BASE-T リンク。

Ethernet ポートのステータスインジケータ

サーバーには 4 つのギガビット Ethernet ポート (NET 3、NET 2、NET 1、および NET 0) があります。各ポートには 2 つのステータスインジケータ (LED) があります。これらのインジケータはサーバーの背面から見えます。


注 -  Ethernet ポート NET 2 および NET 3 は、シングルプロセッサシステムでは機能しません。
表 6  ギガビット Ethernet ポートのステータスインジケータ
ステータスインジケータの名前
場所
状態および意味
動作状態
左上
  • 点灯 - 機能していません。

  • 消灯 - 動作していません。

  • 点滅 - パケットが動作中です。

リンクの速度
右上
2 色: オレンジ色/緑色
  • 消灯 - 100BASE-T リンク。

  • オレンジ色点灯 - 1000BASE-T リンク。

  • 緑色点灯 - 10GBBASE-T リンク。

  • 点滅 - 機能していません。

マザーボードのステータスインジケータ

マザーボードには次のステータスインジケータ (LED) があります。

  • DIMM 障害ステータスインジケータ - マザーボード上の 24 基の DIMM ソケットにはそれぞれ、オレンジ色の障害ステータスインジケータ (LED) が関連付けられています。Oracle ILOM が DIMM に障害があると判断した場合、マザーボードの障害検知ボタンを押すとサービスプロセッサに信号が送られ、障害が発生した DIMM に関連付けられた障害 LED が点灯します。DIMM 障害ステータスインジケータの詳細および障害検知ボタンの位置については、DIMM (CRU) の保守を参照してください。

  • プロセッサ障害ステータスインジケータ: マザーボードには、2 つのプロセッサソケットのそれぞれに隣接する障害ステータスインジケータ (LED) が含まれています。これらの LED は、プロセッサに障害があることを示します。マザーボードの障害検知ボタンを押すとサービスプロセッサに信号が送られ、障害が発生したプロセッサに関連付けられた障害ステータスインジケータが点灯します。プロセッサ障害ステータスインジケータの詳細および障害検知ボタンの位置については、プロセッサ (FRU) の保守を参照してください。

  • 障害検知ステータスインジケータ: このステータスインジケータ (LED) は、障害検知ボタンの横にあり、マザーボード上の障害 LED に電力を供給する電気二重層コンデンサから電力を供給されます。この LED は、障害が発生したコンポーネントがなく、その結果、どのコンポーネント障害 LED も点灯していない場合に、障害検知回路が正しく動作していることを示すために点灯します。障害検知ステータスインジケータの詳細および障害検知ボタンの位置については、サーバーの障害検知ボタンの使用を参照してください。

  • STBY PWRGD ステータスインジケータ - この緑色のステータスインジケータ (LED) は、STBY PWRGD というラベルが付けられ、サーバー背面の PCIe スロット 2 の近くにあります。この LED は、マザーボードが少なくとも 1 つの電源装置からスタンバイ電源を受け取っていることを保守技術者に示すために点灯します。この LED は、AC 電源コードが取り付けられ、サーバーに電力が供給されているときに、サーバーの内部コンポーネントに対して保守アクションが行われないようにするために提供されます。


    注 -  PCIe カードが PCIe スロット 2 に取り付けられている場合、この LED が見えないことがあります。

    注 -  サーバーのすべての内部コンポーネントに関する保守手順では、サーバーの上部カバーを取り外す前にすべての AC 電源が電源装置から取り外されている必要があります。