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Oracle® Server X5-2 サービスマニュアル

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更新: 2014 年 10 月
 
 

診断ツール

サーバーに使用できる診断ツールの選択肢は、テストと検証を行う包括的な診断ツール (Oracle VTS) から発生順のイベントログ (Oracle ILOM System Log) まで、多岐にわたります。診断ツールの選択肢には、スタンドアロンソフトウェアパッケージ、ファームウェアベースのテスト、およびハードウェアベースの LED インジケータも含まれます。

次の表は、サーバーのトラブルシューティングやモニタリングの際に使用できる診断ツールをまとめたものです。

診断ツール
種類
機能
利用方法
リモートでの利用
Oracle ILOM
SP ファームウェア
環境条件およびコンポーネント機能センサーのモニタリング、アラートの生成、障害分離の実行のほか、リモートアクセスを提供します。
スタンバイ電源モードまたはフル電源モードのいずれかで機能でき、OS に依存しません。
リモートでもローカルでもアクセスできるよう設計されています。
「Preboot」メニュー
SP ファームウェア
Oracle ILOM にアクセスできない場合に、Oracle ILOM の一部をデフォルト設定に戻すことができます。
スタンバイ電源で、オペレーティングシステムが起動していなくても機能できます。
ローカル。ただし、SP シリアルポートがネットワークアクセス可能な端末サーバーに接続されている場合は、リモートのシリアルアクセスが可能です。
ハードウェアベースの LED インジケータ
ハードウェアおよび SP ファームウェア
システム全体および特定のコンポーネントのステータスを示します。
システム電源が有効なときに利用できます。
ローカル。ただし、センサーとインジケータは、Oracle ILOM の Web インタフェースまたはコマンド行インタフェース (CLI) からアクセスできます。
電源投入時自己診断 (POST)
ホストファームウェア
システムのコアコンポーネント (CPU、メモリー、およびマザーボードの I/O ブリッジ IC) をテストします。
起動時に実行されます。オペレーティングシステムが動作していないときに利用可能です。
ローカル。ただし、Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスからアクセスできます。
U-Boot
SP ファームウェア
Oracle ILOM SP とオペレーティングシステムをブートする前に、サービスプロセッサ (SP) のさまざまな機能の初期化とテストを行います。SP メモリー、SP、ネットワークデバイスおよび I/O デバイスをテストします。
スタンバイ電源で、オペレーティングシステムが起動していなくても機能できます。
ローカル。ただし、SP シリアルポートがネットワークアクセス可能な端末サーバーに接続されている場合は、リモートのシリアルアクセスが可能です。
UEFI 診断
SP ファームウェア
UEFI 診断は、すべてのプロセッサ、メモリー、ディスクドライブ、およびネットワークポートの問題をテストして検出できます。Oracle Server X5.2 などの新しい Oracle システムで使用されます。
UEFI 診断の実行には、Oracle ILOM Web インタフェースまたはコマンド行インタフェース (CLI) のいずれかを使用できます。
Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスからのリモートアクセス。
Oracle Solaris コマンド
オペレーティングシステムソフトウェア
各種システム情報を表示します。
オペレーティングシステムが必要です。
ローカル、およびネットワーク経由。
Oracle Linux コマンド
オペレーティングシステムソフトウェア
各種システム情報を表示します。
オペレーティングシステムが必要です。
ローカル、およびネットワーク経由。
Oracle VTS
診断ツールのスタンドアロンソフトウェア
システムの動作テストや負荷テストをパラレルで実行します。
Oracle Solaris オペレーティングシステムが必要です。Oracle VTS ソフトウェアを別途インストールします。
ネットワーク経由での表示および制御。