dbx 初期化ファイルは dbx を起動するたびに実行される dbx コマンドを保存します。通常このファイルには、デバッグ環境をカスタマイズするコマンドを記述しますが、任意の dbx コマンドを記述することもできます。デバッグ中に dbx をコマンド行からカスタマイズする場合、これらの設定値は、現在デバッグ中のセッションにしか適用されないことに注意してください。
dbxrc ファイルには、コードを実行するコマンドを含めないでください。ただし、それらのコマンドをファイルに置き、dbx source コマンドを使用して、そのファイルでコマンドを実行することは可能です。
dbx 起動時の検索順序は次のとおりです。
インストールディレクトリ (dbx コマンドに -S オプションを指定しない限り) /install--dir\/lib/dbxrc。デフォルトのインストールディレクトリは、Oracle Solaris プラットフォームでは /opt/solstudio12.4、Linux プラットフォームでは /opt/oracle/solstudio12.4 です。Oracle Developer Studio ソフトウェアがデフォルトの install-dir にインストールされていない場合、dbx は dbxrc ファイルのパスを dbx 実行可能ファイルのパスから取得します。
現在のディレクトリ ./.dbxrc
ホームディレクトリ $HOME/.dbxrc
共通のカスタマイズおよびエイリアスを含む .dbxrc ファイルを作成するには
(dbx) help .dbxrc>$HOME/.dbxrc
テキストエディタを使用して、結果的にできたファイルをカスタマイズすることにより、実行したいエントリをコメント解除することができます。
dbxenv input_case_sensitive false catch FPE
最初の行は、大文字/小文字区別の制御のデフォルト設定を変更するものです。
dbxenv は、dbxenv 変数を設定するために使用するコマンドです。dbxenv 変数の完全なリストについては、dbxenv 変数の設定を参照してください。
input_case_sensitive は、大文字と小文字の区別を制御する dbxenv 変数です。
false は input_case_sensitive の設定値です。
次の行はデバッグコマンドの catch です。このコマンドは dbx が応答するデフォルトのシグナルの一覧に、システムシグナル FPE を追加して、プログラムを停止します。