Oracle® Developer Studio 12.5: dbx コマンドによるデバッグ

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更新: 2016 年 6 月
 
 

pathmap コマンド

pathmap コマンドは、ソースファイルなどを検索するために、1 つのパス名を別のパス名にマップします。マッピングは、ソースパス、オブジェクトファイルパス、および現在の作業ディレクトリに適用されます (-c を指定した場合)。マクロスキミング中、ディレクトリパスを含めるためにも適用されます。pathmap コマンドの構文および機能は、ネイティブモードと Java モードで同じです。

pathmap コマンドは、さまざまなホスト上に存在するさまざまなパスを持つ、オートマウントされた明示的な NFS マウント済みファイルシステムを取り扱うときに便利です。自動マウントされたファイルシステム上の現在の作業ディレクトリは不正確です。オートマウンタが原因で起こる問題を修正しようとする場合は -c を指定します。pathmap コマンドは、ソースツリーやビルドツリーを移動した場合にも便利です。

デフォルトの場合、pathmap /tmp_mnt / が存在します。

pathmap コマンドは、dbxenv 変数 core_lo_pathmapon に設定されているときに、コアファイルのロードオブジェクトを検索するために使用します。前述の場合以外では、pathmap コマンドはロードオブジェクト (共有ライブラリ) の検索に対して効果がありません。詳細については、一致しないコアファイルのデバッグを参照してください。

構文

pathmap [ -c ] [ -index ] from to

from から to への新たなマッピングを作成します。

pathmap [ -c ] [ -index ] to

すべてのパスを to にマッピングします。

pathmap

既存のパスマッピングすべてを一覧表示します (インデックス別に)。

pathmap -s

前述と同じですが、出力を dbx によって読み込むことができます。

pathmap -d from1 from2 ...

任意のマッピングをパスごとに削除します。

pathmap -d index1 index2 ...

任意のマッピングをインデックスごとに削除します。

ここでは:

fromto は、ファイルパス接頭辞です。from は実行可能ファイルやオブジェクトファイルにコンパイルされたパス、to はデバッグ時におけるパスを示します。

from1 は、最初に削除するマッピングのパスです。

index2 は、最後に削除するマッピングのパスです。

index は、マッピングをリストに挿入する際に使用するインデックスを指定します。インデックスを指定しなかった場合、リスト末尾にマッピングが追加されます。

index1 は、最初に削除するマッピングのインデックスです。

index2 は、最後に削除するマッピングのインデックスです。

-c を指定すると、現在の作業用ディレクトリにもマッピングが適用されます。

-s を指定すると、dbx が読み込める出力形式で既存のマッピングがリストされます。

-d を指定すると、指定のマッピングが削除されます。

(dbx) pathmap /export/home/work1 /net/mmm/export/home/work2
  # maps /export/home/work1/abc/test.c to /net/mmm/export/home/work2/abc/test.c
(dbx) pathmap /export/home/newproject
  # maps /export/home/work1/abc/test.c to /export/home/newproject/test.c
(dbx) pathmap
(1) -c /tmp_mnt /
(2) /export/home/work1 /net/mmm/export/home/work2
(3) /export/home/newproject