イベント管理は、デバッグ中のプログラムで特定のイベントが発生したときに特定のアクションを実行する、dbx の一般的な機能です。
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イベント管理は ハンドラの概念に基づきます。この名前はハードウェアの割り込みハンドラからきたものです。各イベント管理コマンドは一般にハンドラを作成し、それは イベント指定と一連の副作用アクションで構成されます。(イベント指定の設定参照)。イベント指定は、ハンドラを発生させるイベントを指定します。
イベントが発生し、ハンドラが引き起こされると、イベント指定に含まれる任意の修飾子に従って、ハンドラはイベントを評価します (イベント指定修飾子参照)。修飾子によって課された条件にイベントが適合すると、ハンドラの関連アクションが実行されます (つまり、ハンドラが起動します)。
プログラムイベントを dbx アクションに対応付ける例は、特定の行にブレークポイントを設定するものです。
ハンドラを作成するもっとも汎用的な形式は、when コマンドを使用することです。
when event-specification {action; ... }
この章の例では、when に関してコマンド (stop、step、ignore など) を書く方法を示します。これらの例は、when とその配下にある「ハンドラ」メカニズムの柔軟性を示すものですが、常に同じ働きをするとはかぎりません。