Oracle® Developer Studio 12.5: dbx コマンドによるデバッグ

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更新: 2016 年 6 月
 
 

next コマンド

next コマンドは、1 ソース行をステップ実行します (呼び出しをステップオーバー)。

dbx step_events 環境変数 (dbxenv 変数の設定を参照) は、ステップ実行中にブレークポイントを有効にするかどうかを制御します。

ネイティブモードの構文

next

1 行をステップ実行します (呼び出しをステップオーバー)。関数呼び出しがステップオーバーされるマルチスレッドプログラムの場合、デッドロック状態を避けるため、その関数呼び出し中は全 LWP (軽量プロセス) が暗黙に再開されます。非活動状態のスレッドをステップ実行することはできません。

next n

n 行をステップ実行します (呼び出しをステップオーバー)。

next ... -sig signal

ステップ実行中に指定したシグナルを引き渡します。

next ... thread-ID

指定したスレッドをステップ実行します。

next ... lwp-ID

指定の LWP をステップ実行します。関数をステップオーバーしたときに全 LWP を暗黙に再開しません。

ここでは:

n は、ステップ実行対象の行数です。

signal はシグナル名です。

thread-ID はスレッド ID です。

lwp-ID は LWP ID です。

明示的な thread-id または lwp-ID が指定されている場合、汎用 next コマンドのデッドロック回避策は無効となります。

マシンレベルの呼び出しステップオーバーについては、nexti コマンドも参照してください。


注 -  軽量プロセス (LWP) の詳細については、Oracle Solaris の『マルチスレッドのプログラミング』を参照してください。

Java モードの構文

next

1 行をステップ実行します (呼び出しをステップオーバー)。関数呼び出しがステップオーバーされるマルチスレッドプログラムの場合、デッドロック状態を避けるため、その関数呼び出し中は全 LWP (軽量プロセス) が暗黙に再開されます。非活動状態のスレッドをステップ実行することはできません。

next n

n 行をステップ実行します (呼び出しをステップオーバー)。

next ... thread-ID

指定のスレッドをステップ実行します。

next ... lwp-ID

指定の LWP をステップ実行します。関数をステップオーバーしたときに全 LWP を暗黙に再開しません。

ここでは:

n は、ステップ実行対象の行数です。

thread-ID はスレッド識別子です。

lwp-ID は LWP 識別子です。

明示的な thread-ID または lwp-ID が指定されている場合、汎用 next コマンドのデッドロック回避策は無効となります。


注 -  軽量プロセス (LWP) の詳細については、Oracle Solaris の『マルチスレッドのプログラミング』を参照してください。