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マニュアルページ セク ション 1M: シ ステム管理コマン ド

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更新: 2016年12月6日
 
 

datadm(1M)

名前

datadm - DAT 静的レジストリファイルの保守

形式

/usr/bin/datadm [-v] [-u] [-a service_provider.conf] 
     [-r service_provider.conf]

説明

datadm ユーティリティーは、DAT 静的レジストリファイル dat.conf(4) を保守します。

uDAPL サービスプロバイダはこの管理構成プログラムを使用して、dat.conf ファイルに対して自分自身を追加したり削除したりできます。

サービスプロバイダがサポートするインタフェースアダプタを、インストール後のシステムに追加したり削除したりできます。datadm を使用して、システムの現在の状態を反映するために dat.conf ファイルを更新できます。現在インストールされているすべてのサービスプロバイダの新しいインタフェースアダプタセットが再生成されます。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–a service_provider.conf

service_provider.conf(4) ファイル内の各デバイスエントリをインタフェースアダプタ (uDAPL コンシューマから使用できる、外部ネットワークへのインタフェース) のリストとして列挙します。

–r service_provider.conf

service_provider.conf(4) ファイル内のデバイスエントリに対応するインタフェースアダプタのリストを削除します。

–u

システムの現在の状態を反映するために、DAT 静的レジストリ内に現在リストされているサービスプロバイダ用の最新のインタフェースアダプタセットで dat.conf を更新します。

–v

DAT 静的レジストリファイル dat.conf を表示します。

使用例 1 デバイスエントリを列挙する

次の例では、service_provider.conf(4) ファイル内のデバイスエントリを、dat.conf(4) ファイル内にインタフェースアダプタとして列挙します。

デバイス hermon をサポートするサービスプロバイダライブラリが SUNW にあることを想定しています。service_provider.conf(4) ファイルがディレクトリ /usr/share/dat/SUNWudaplt.conf 内にインストールされていて、次のようにエントリが 1 つだけ含まれています。

driver_name=hermon u1.2 nonthreadsafe default\
    udapl_tavor.so.1 SUNW.1.0 ""

hermon は、2 つのポートを備えた InfiniBand ホストチャネルアダプタです。どちらの IB ポートも単一 IB パーティション 0x8001 内にあります。IB パーティションが作成され、(p8001.ibd0p8001.ibd1 という名前で) 各ポートに plumb されている場合は、2 つの IB パーティションインスタンスになります。IB パーティションデータリンクの作成方法の詳細については、dladm(1M) を参照してください。

# dladm show-part

LINK           PKEY      OVER       STATE      FLAGS
p8001.ibd0     8001      ibd0       unknown    ----
p8001.ibd1     8001      ibd1       unknown    ----

次のコマンドを実行すると:

# datadm -a /usr/share/dat/SUNWudaplt.conf

2 つの新しいエントリ (まだ存在していない場合) が /etc/dat/dat.conf ファイルに追加されます。

p8001.ibd0 u1.2 nonthreadsafe default udapl_tavor.so.1 SUNW.1.0 ""
"driver_name=hermon"
p8001.ibd1 u1.2 nonthreadsafe default udapl_tavor.so.1 SUNW.1.0 ""
"driver_name=hermon"
使用例 2 システムの現在の状態を反映するために dat.conf を更新する

新しい IB パーティション 0x8002 が上の例に追加され、ホストチャネルアダプタのポート 1 が使用されます。パーティションリンク名が p8002.ibd0 として指定された新しい IB パーティションがポート 1/パーティション 0x8002 上に作成されると、3 つ目の IB パーティションインスタンス p8002.ibd0 になります。

# dladm show-part
LINK           PKEY      OVER       STATE      FLAGS
p8001.ibd0     8001      ibd0       unknown    ----
p8001.ibd1     8001      ibd1       unknown    ----
p8002.ibd0     8000      ibd0       unknown    ----

datadm -u コマンドを実行すると、新しいエントリが追加された状態で /etc/dat/dat.conf ファイルが更新され、システムの現在の状態が反映されます。

datadm -v が、/etc/dat/dat.conf ファイル内に現在 3 つの新しいエントリがあることを示しています。

p8001.ibd0 u1.2 nonthreadsafe default udapl_tavor.so.1 SUNW.1.0 ""
"driver_name=hermon" 
p8001.ibd1 u1.2 nonthreadsafe default udapl_tavor.so.1 SUNW.1.0 ""
"driver_name=hermon"
p8002.ibd0 u1.2 nonthreadsafe default udapl_tavor.so.1 SUNW.1.0 ""
"driver_name=hermon"

ファイル

/etc/dat/dat.conf

DAT 静的レジストリファイル

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/io/infiniband/udapl
インタフェースの安定性
確実

関連項目

dladm(1M), pkgadd(1M), pkgrm(1M), libdat(3LIB), dat.conf(4), service_provider.conf(4), attributes(5)