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マニュアルページ セク ション 1M: シ ステム管理コマン ド

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更新: 2016年12月6日
 
 

isnsadm(1M)

名前

isnsadm - iSNS (internet Storage Name Server) サーバーの管理

形式

isnsadm options
isnsadm subcommand [
subcommand_options] [operand]

説明

isnsadm コマンドは、iSNS (Internet Storage Name Service) サーバーのコマンド行インタフェースです。isnsadm は、iSNS サーバー管理機能の 1 つを実行する個々のサブコマンドのセットで構成されています。各サブコマンドについては、それぞれのセクションを参照してください。

iSNS 構成を変更する操作には、solaris.isnsmgr.write 承認が必要です。isns(1M) を参照してください。読み取り操作では、このコマンドに特別な承認は不要です。

isnsadm には一般的なオプションのセットとサブコマンド固有オプションのセットが存在します。最初のカテゴリについては「オプション」を参照してください。2 つ目のカテゴリについては、各サブコマンドの説明を参照してください。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–?、–-help

コンテキストヘルプを表示します。以降の引数の解釈を停止します。

–V、–-version

バージョン情報を表示します。以降の引数の解釈を停止します。

オペランド

1 つ以上の isnsadm サブコマンドにより、次のオペランドが使用されます。

iscsi-node-name

iSCSI ターゲットまたは iSCSI イニシエータの記号名。文字列の最大長は 223 文字。

discovery-domain-name

発見ドメインの記号名。文字列の最大長は 256 文字。

discovery-domain-set-name

発見ドメインセットの記号名。文字列の最大長は 256 文字。

サブコマンド

isnsadm コマンドは、次のサブコマンドをサポートします。

add-dd

add-dd サブコマンドは、発見ドメインを発見ドメインセットに追加します。

add-dd サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm add-dd option 
discovery-domain-name, ...

add-dd には、次のオプションがあります。

–s discovery-domain-set-name

発見ドメインセットを指定します。

add-node

add-node サブコマンドは、指定された発見ドメインにノードを追加します。

add-node サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm add-node option 
iscsi-node-name,...

add-node には、次のオプションがあります。

–d、–-dd discovery-domain-name

発見ドメインを指定します。

create-dd

create-dd サブコマンドは、指定された名前の発見ドメインを作成します。

create-dd サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm create-dd discovery-domain-name, ...

create-dd にオプションはありません。

create-dd-set

create-dd-set サブコマンドは、指定された名前の発見ドメインセットを作成します。

create-dd-set サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm create-dd-set discovery-domain-set-name
, ...

create-dd-set にオプションはありません。

delete-dd

delete-dd サブコマンドは、指定された名前の発見ドメインを削除します。

delete-dd サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm delete-dd discovery-domain-name, ...

delete-dd にオプションはありません。

delete-dd-set

delete-dd-set サブコマンドは、指定された名前の発見ドメインセットを削除します。

delete-dd-set サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm delete-dd-set discovery-domain-set-name
, ...

delete-dd-set にオプションはありません。

disable-dd-set

disable-dd-set サブコマンドは、発見ドメインセットを無効にします。

disable-dd-set サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm disable-dd-set discovery-domain-set-name
, ...

disable-dd-set にオプションはありません。

enable-dd-set

enable-dd-set サブコマンドは、発見ドメインセットを有効にします。

enable-dd-set サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm enable-dd-set discovery-domain-set-name
, ...

enable-dd-set にオプションはありません。

list-dd

list-dd サブコマンドは、発見ドメインに関する情報を表示します。オペランドが指定されない場合、現在 iSNS サーバーに存在するすべての発見ドメインの一覧を表示します。

list-dd サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm list-dd [option] [
discovery-domain-name, ...]

list-dd には、次のオプションを指定できます。

–v、–-verbose

発見ドメインのメンバーの内容を表示します。

list-dd-set

list-dd-set サブコマンドは、iSNS サーバーに存在する有効な発見ドメインセットと無効なドメインセットの両方を一覧表示します。dd-set の登録は行われないことに注意してください。オペランドが指定されていない場合は、すべての発見ドメインセットの一覧が表示されます。

list-dd-set サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm list-dd-set [option] [
discovery-domain-set-name, ...]

list-dd-set には、次のオプションを設定できます。

–v、–-verbose

発見ドメインセット内のすべての発見ドメインを表示します。

list-node

list-node サブコマンドは、iSNS サーバーに現在登録されているノード、または登録されておらず、デフォルト以外の発見ドメインに属するノードに関する情報を表示します。後者の場合、ノードにはタイプフィールド unknown が含まれています。オペランドが指定されていない場合、list-node は iSNS サーバーが認識するすべてのノードを表示します。

list-node サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm list-node [options] [
iscsi-node-name, ...]

list-node には、次のオプションを指定できます。

–t、–-target

リストをフィルタ処理して、iSCSI ターゲットノードだけを表示します。

–i、–-initiator

リストをフィルタ処理して、iSCSI イニシエータノードだけを表示します。

–v、–-verbose

ノードの詳細を表示します。このオプションを使用しない場合、名前、別名、およびタイプ情報だけが表示されます。

modify-dd

modify-dd サブコマンドは、指定された発見ドメインの属性を変更します。

modify-dd サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm modify-dd option 
discovery-domain-name

modify-dd には、次のオプションがあります。

–n discovery-domain-name

既存の発見ドメインに適用する新しい発見ドメイン名を指定します。

modify-dd-set

modify-dd-set サブコマンドは、発見ドメインセットを変更します。

modify-dd-set サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm modify-dd-set option 
discovery-domain-set-name

modify-dd-set には、次のオプションがあります。

–n discovery-domain-set-name

既存の発見ドメインセットに適用する新しい発見ドメインセット名を指定します。

remove-dd

remove-dd サブコマンドは、指定された発見ドメインセットとの関連付けを削除します。

remove-dd サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm remove-dd option 
discovery-domain-name, ...

remove-dd には、次のオプションがあります。

–s discovery-domain-set-name

発見ドメインを削除する発見ドメインセットを指定します。

remove-node

remove-node サブコマンドはノードを削除します。

remove-node サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm remove-node option 
iscsi-node-name, ...

remove-node には、次のオプションがあります。

–d discovery-domain-name

ノードを削除する発見ドメインを指定します。

show-config

show-config サブコマンドは、iSNS サーバーの管理設定を表示します。設定は、サービス管理機能を使って変更できます (smf(5) を参照)。isns(1M) を参照してください。

show-config サブコマンドの構文は次のとおりです。

# isnsadm show-config

show-config にオプションはありません。

例

使用例 1 クライアントを表示する

次では、list-node サブコマンドを使用してクライアントを表示します。

# isnsadm list-node -v
iSCSI Name: iqn.1986-03.com.sun:01:000e0c9f10da.45173FEA.engr
        Alias: STK5320_NAS
        Type: Target
        Network Entity: SE5310
        Portal: 172.20.57.95:3260
                Portal Group: 1
        Portal: 172.20.56.95:3260
                Portal Group: 1
        DD Name: Default
iSCSI Name: iqn.1986-03.com.sun:01:000e0c9f10da.454F00A2.acct
        Alias: 
        Type: Target
        Network Entity: SE5310
        Portal: 172.20.57.95:3260
                Portal Group: 1
        Portal: 172.20.56.95:3260
                Portal Group: 1
        DD Name: Default
iSCSI Name: iqn.1986-03.com.sun:01:e00000000000.46fd8e2b
        Alias: host-x2100
        Type: Initiator
        Network Entity: iqn.1986-03.com.sun:01:e00000000000.46fd8e2b
        Portal: 172.20.236.123:58530
                Portal Group: 1
        DD Name: Default
使用例 2 発見ドメインを表示する

次では、list-dd サブコマンドを使用して発見ドメインを表示します。

# isnsadm list-dd -v
DD name: Default
        DD set(s): Default
	iSCSI Name: iqn.1986-03.com.sun:01:000e0c9f10da.45173FEA.engr
	iSCSI Name: iqn.1986-03.com.sun:01:000e0c9f10da.454F00A2.acct
        iSCSI name: iqn.1986-03.com.sun:01:e00000000000.46fd8e2b
DD name: acct-dd
DD name: engineering-dd
使用例 3 ノードを追加する

次では、add-node サブコマンドを使用して発見ドメインにノードを追加することで、発見ドメインメンバーシップを作成します。

# isnsadm add-node -d engineering-dd \
iqn.1986-03.com.sun:01:000e0c9f10da.454F00A2.engr
使用例 4 ノードを削除する

次では、remove-node サブコマンドを使用して発見ドメインからノードを削除することにより、発見ドメインメンバーシップを削除します。

# isnsadm remove-node -d acct-dd \
iqn.1986-03.com.sun:01:000e0c9f10da.454F00A2.acct
使用例 5 発見ドメインセットを作成する

次では、create-dd-set サブコマンドを使用して発見ドメインセットを作成します。

# isnsadm create-dd-set operation-dd-set
使用例 6 発見ドメインセットを表示する

次では、list-dd-set サブコマンドを使用して発見ドメインセットを表示します。

# isnsadm list-dd-set -v
DD Set name: Default
        State: Disabled
        DD Name: Default
DD Set name: operation-dd-set
        State: Disabled
使用例 7 発見ドメインを追加する

次では、add-dd サブコマンドを使用して発見ドメインセットに発見ドメインを追加します。

# isnsadm add-dd -s operation-dd-set engineering-dd
使用例 8 発見ドメインセットを表示する

次では、list-dd-set を使用して発見ドメインセットの属性を表示します。

# isnsadm list-dd-set
DD Set name: Default
        State: Disabled
        DD Name: Default
DD Set name: operation-dd-set
        State: Disabled
        DD Name: engineering-dd
使用例 9 発見ドメインセットを有効にする

次では、enable-dd-set サブコマンドを使用して発見ドメインセットを有効にします。

# isnsadm enable-dd-set Default
使用例 10 発見ドメインセットを無効にする

次では、disable-dd-set サブコマンドを使用して発見ドメインセットを無効にします。

# isnsadm disable-dd-set Default
使用例 11 管理設定を表示する

次では、show-config サブコマンドを使用して現在の管理設定を表示します。

# isnsadm show-config
        Data Store Location: /etc/isns/isnsdata.xml
        Entity Status Inquiry Non-Response Threshold: 3
        Management SCN Enabled: yes
        Authorized Control Node Names: -

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
service/storage/isns
インタフェースの安定性
流動的

関連項目

iscsiadm(1M), isns(1M), attributes(5), smf(5)

注

複数のオペランドを使ってサブコマンドが呼び出され、いくつかのオペランドが失敗した場合、isnsadm は一般的な部分障害メッセージおよび失敗したオペランドの一覧を出力します。特定のオペランドで発生したエラーを確認するには、失敗したオペランドを指定して同じサブコマンドを実行します。

複数のオペランドを使ってサブコマンドが呼び出され、1 つ以上のオペランドが失敗したがすべてのオペランドが失敗したわけではない場合、isnsadm は部分障害の発生を示す一般的なメッセージおよび失敗したオペランドの一覧を表示します。特定のオペランドで発生したエラーを確認するには、失敗したオペランドを指定して同じサブコマンドを実行します。

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