srptadm - SRP ターゲットの管理
srptadm modify-target [-e, --enable] [-d, --disable] [-r, --reset] hca_guid
srptadm list-target [hca_guid]
srptadm modify-defaults [-e, --enable] [-d, --disable]
srptadm list-defaults
srptadm コマンドは、stmfadm(1M) と libstmf(3LIB) で説明されている SCSI ターゲットモードフレームワーク (SCSI Target Mode Framework、STMF) 内部の SRP (SCSI RDMA Protocol) ターゲットポートを管理します。これにより、SRP イニシエータが SRP プロトコルを使用して SCSI ターゲットモードフレームワーク (STMF) 論理ユニットにアクセスすることが可能になります。
srptadm は、独自のオプションとオペランドを備えたサブコマンドのセットとして実装されます。これらのサブコマンドについては、以降のセクションでサブコマンドごとに説明します。
デフォルトプロパティーの情報を一覧表示します。このサブコマンドにオプションはありません。
hca_guid が指定されている場合は、ターゲット HCA のプロパティーを一覧表示します。そうでない場合は、すべての HCA のプロパティーが一覧表示されます。
デフォルトのパラメータを変更します。
modify-target で明示的に無効にされていないすべての HCA に対して SRP ターゲットの作成を有効にします。
modify-target で明示的に有効にされていないすべての HCA に対して SRP ターゲットの作成を無効にします。
指定された HCA の SRP ターゲットプロパティーを設定します。
この HCA での SRP ターゲットの作成を有効にします。
この HCA での SRP ターゲットの作成を無効にします。
HCA 固有の情報をクリアーし、デフォルトにリセットします。この HCA に SRP ターゲットが関連付けられている場合、その SRP ターゲットは、SRP ターゲットの SMF サービスが再起動されるまで変更されません。
list-target サブコマンドと modify-target サブコマンドには、次のオペランドがあります。
SRP ターゲットサービスを提供できる、このシステム上の InfiniBand ホストチャネルアダプタ (HCA) の GUID。この GUID は、次のいずれかの形式である必要があります。
基本の 16 進数形式。
先頭にゼロが付けられた基本の 16 進数形式。
cfgadm(1M) の形式。
EUI の形式。
SRP サービスが online のときにデフォルトの状態が変更されても、既存のターゲットの状態は、そのサービスが再起動されるまで変更されません。
SRP ターゲットサービスが online の場合、ターゲットの状態の変更はただちに有効になります。disabled に設定されたターゲットは、オフライン状態になって削除されます。enabled に設定されたターゲットは、ただちに作成されます。
次のコマンドは、デフォルトの SRP ターゲットサービスプロパティーを一覧表示します。
# srptadm list-defaults使用例 2 デフォルトの動作の変更
次のコマンドは、SRP ターゲットサービスのデフォルトの動作を変更し、そのサービスが有効になったときに SRP ターゲットが作成されないようにします。
# srptadm modify-defaults -d使用例 3 特定の HCA のプロパティーの一覧表示
次のコマンドは、特定の HCA の SRP ターゲットプロパティーを一覧表示します。
# cfgadm | grep hca hca:3BA000100CD18 IB-HCA connected configured ok hca:3BA000100D030 IB-HCA connected configured ok # srptadm list-target hca:3BA000100CD18 Target HCA 3BA000100CD18: Enabled : true SRP Target Name : eui.0003BA000100CD18 Operational Status : online使用例 4 特定の HCA のサービスの無効化
次のコマンドは、特定の HCA の SRP ターゲットサービスを無効にします。
# srptadm modify-target -d 3BA000100CD18
その変更を確認するには、list-target コマンドを使用します。
# srptadm list-target hca:3BA000100CD18 Target HCA 3BA000100CD18: Enabled : false SRP Target Name : eui.0003BA000100CD18 Operational Status : -使用例 5 ターゲットサービスの再有効化
次のコマンドシーケンスは SRP ターゲットサービスを再度有効にし、SRP と STMF のターゲットプロパティーを表示します。
# srptadm modify-target -e 3BA000100CD18 # srptadm list-target hca:3BA000100CD18 Target HCA 3BA000100CD18: Enabled : true SRP Target Name : eui.0003BA000100CD18 Operational Status : online # stmfadm list-target -v eui.0003BA000100CD18 Target: eui.0003BA000100CD18 Operational Status: Online Provider Name : srpt Alias : - Protocol : SRP Sessions : 0
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。
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cfgadm(1M), stmfadm(1M), libsrpt(3LIB), libstmf(3LIB), attributes(5), srpt(7D)