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マニュアルページ セク ション 1M: シ ステム管理コマン ド

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更新: 2016年12月6日
 
 

srptadm(1M)

名前

srptadm - SRP ターゲットの管理

形式

srptadm modify-target [-e, --enable] [-d, --disable]
     [-r, --reset] hca_guid
srptadm list-target [hca_guid]
srptadm modify-defaults [-e, --enable] [-d, --disable]
srptadm list-defaults

説明

srptadm コマンドは、stmfadm(1M)libstmf(3LIB) で説明されている SCSI ターゲットモードフレームワーク (SCSI Target Mode Framework、STMF) 内部の SRP (SCSI RDMA Protocol) ターゲットポートを管理します。これにより、SRP イニシエータが SRP プロトコルを使用して SCSI ターゲットモードフレームワーク (STMF) 論理ユニットにアクセスすることが可能になります。

srptadm は、独自のオプションとオペランドを備えたサブコマンドのセットとして実装されます。これらのサブコマンドについては、以降のセクションでサブコマンドごとに説明します。

サブコマンド

list-defaults

デフォルトプロパティーの情報を一覧表示します。このサブコマンドにオプションはありません。

list-target [hca_guid]

hca_guid が指定されている場合は、ターゲット HCA のプロパティーを一覧表示します。そうでない場合は、すべての HCA のプロパティーが一覧表示されます。

modify-defaults [–e, –-enable] [–d, –-disable]

デフォルトのパラメータを変更します。

–e, –-enable

modify-target で明示的に無効にされていないすべての HCA に対して SRP ターゲットの作成を有効にします。

–d, –-disable

modify-target で明示的に有効にされていないすべての HCA に対して SRP ターゲットの作成を無効にします。

modify-target [–e, –-enable] [–d, –-disable] [–r, –-reset hca_guid

指定された HCA の SRP ターゲットプロパティーを設定します。

–e, –-enable

この HCA での SRP ターゲットの作成を有効にします。

–d, –-disable

この HCA での SRP ターゲットの作成を無効にします。

–r, –-reset

HCA 固有の情報をクリアーし、デフォルトにリセットします。この HCA に SRP ターゲットが関連付けられている場合、その SRP ターゲットは、SRP ターゲットの SMF サービスが再起動されるまで変更されません。

オペランド

list-target サブコマンドと modify-target サブコマンドには、次のオペランドがあります。

hca_guid

SRP ターゲットサービスを提供できる、このシステム上の InfiniBand ホストチャネルアダプタ (HCA) の GUID。この GUID は、次のいずれかの形式である必要があります。

3BA000100CD18

基本の 16 進数形式。

0003BA000100CD18

先頭にゼロが付けられた基本の 16 進数形式。

hca:3BA000100CD18

cfgadm(1M) の形式。

eui.0003BA000100CD18

EUI の形式。

使用法

SRP サービスが online のときにデフォルトの状態が変更されても、既存のターゲットの状態は、そのサービスが再起動されるまで変更されません。

SRP ターゲットサービスが online の場合、ターゲットの状態の変更はただちに有効になります。disabled に設定されたターゲットは、オフライン状態になって削除されます。enabled に設定されたターゲットは、ただちに作成されます。

使用例 1 デフォルトプロパティーの一覧表示

次のコマンドは、デフォルトの SRP ターゲットサービスプロパティーを一覧表示します。

# srptadm list-defaults
使用例 2 デフォルトの動作の変更

次のコマンドは、SRP ターゲットサービスのデフォルトの動作を変更し、そのサービスが有効になったときに SRP ターゲットが作成されないようにします。

# srptadm modify-defaults -d
使用例 3 特定の HCA のプロパティーの一覧表示

次のコマンドは、特定の HCA の SRP ターゲットプロパティーを一覧表示します。

# cfgadm | grep hca
hca:3BA000100CD18              IB-HCA       connected    configured   ok
hca:3BA000100D030              IB-HCA       connected    configured   ok

# srptadm list-target hca:3BA000100CD18
Target HCA 3BA000100CD18:
    Enabled             : true
    SRP Target Name     : eui.0003BA000100CD18
    Operational Status  : online
使用例 4 特定の HCA のサービスの無効化

次のコマンドは、特定の HCA の SRP ターゲットサービスを無効にします。

# srptadm modify-target -d 3BA000100CD18

その変更を確認するには、list-target コマンドを使用します。

# srptadm list-target hca:3BA000100CD18
Target HCA 3BA000100CD18:
    Enabled             : false
    SRP Target Name     : eui.0003BA000100CD18
    Operational Status  : -
使用例 5 ターゲットサービスの再有効化

次のコマンドシーケンスは SRP ターゲットサービスを再度有効にし、SRP と STMF のターゲットプロパティーを表示します。

# srptadm modify-target -e 3BA000100CD18
# srptadm list-target hca:3BA000100CD18
Target HCA 3BA000100CD18:
    Enabled             : true
    SRP Target Name     : eui.0003BA000100CD18
    Operational Status  : online

# stmfadm list-target -v eui.0003BA000100CD18
Target: eui.0003BA000100CD18
    Operational Status: Online
    Provider Name     : srpt
    Alias             : -
    Protocol          : SRP
    Sessions          : 0

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/storage/scsi-rdma/scsi-rdma-target
インタフェースの安定性
確実

関連項目

cfgadm(1M), stmfadm(1M), libsrpt(3LIB), libstmf(3LIB), attributes(5), srpt(7D)