nfsref - NFS リフェラルユーティリティー
nfsref [-t svc_type] add path location [location ...]
nfsref [-t svc_type] remove path
nfsref [-t svc_type] lookup path
nfsref コマンドは、NFS Version 4 リフェラルを管理します。これはサーバー側のポインタで、クライアントをファイルシステムの実際の場所にリダイレクトするのに使用されます。リフェラルは、再解析ポイントに基づいています (reparsed(1M) および libreparse(3LIB) を参照)。どのような形式のパス引数も、再解析ポイントのシンボリックリンクへのパスを参照します。このコマンドは現在、nfs-basic (デフォルト) と nfs-fedfs の 2 つのサービスタイプを実装します。nfs-basic リフェラルは、再解析ポイント内に場所情報を組み込むのに対して、nfs-fedfs リフェラルは、LDAP で場所情報を検索するための情報を組み込みます (fedfs(5)を参照してください)。
このコマンドの最初の書式は nfsref add で、指定された場所へのリフェラルポイントを作成します。再解析ポイントが存在しない場合は、1 つ作成されます。存在する場合は、NFS サービスデータが追加されるか、既存の NFS サービスデータと置き換えられます。それぞれの場所の書式は、host :/path です。パスにはスペース文字を含めることができますが、シェルにより正しく解釈されるようにエスケープする必要があります。
このコマンドの 2 番目の書式は nfsref remove で、NFS リフェラルを削除します。これは、NFS サービスデータを指定された再解析ポイントから削除し、ほかのタイプのサービスデータが存在しない場合には再解析ポイントを削除します。
このコマンドの 3 番目の書式は nfsref lookup で、指定された NFS リフェラルポイントの場所を表示します。
FedFS リフェラルの作成は常に、ルート識別名と使用可能な一致するパスワードによって LDAP 単純認証を使用して行う必要があります。LDAP サーバーのルート DN は nsdbparams に格納する必要があります。パスワードは nsdbparams に格納するか、プロンプトが表示されたときに管理者が入力してもかまいません。FEDFS_NSDB_HOST および FEDFS_NSDB_PORT 環境変数でオーバーライドされない限り、デフォルトの LDAP ホストとポートは nsdbparams get で設定されます。
サポートしているオプションは、次のとおりです。
サービスタイプを指定します。現在、nfs-basic と nfs-fedfs のみがサポートされます。
次のコマンドは、サーバーパス /pool/home/bob に、リソース homeserver:/homepool/bob を指す NFS リフェラルを作成します。
# nfsref add /pool/home/bob homeserver:/homepool/bob Created reparse point /pool/home/bob # nfsref lookup /pool/home/bob /pool/home/bob points to: homeserver:/homepool/bob使用例 2 NFS リフェラルを削除する
次のコマンドは、サーバーパス /pool/home/bob で NFS リフェラルを削除します。
# nfsref remove /pool/home/bob Removed svc_type 'nfs-basic' from /pool/home/bob
正常終了。
エラーが発生した。
reparsed のサービス別プラグイン。
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。
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