ipnat(1M)

名前

ipnat - NAT サブシステムのユーザーインタフェース

形式

ipnat [-CdFhlnRrsv] -f filename

説明

ipnat ユーティリティーは、指定されたファイル (ハイフン (-) は標準入力として扱う) を開き、そのファイルを解析して、IP NAT に対して追加または削除する規則のセットを抽出します。

解析に問題がない場合は、ipnat によって処理された各規則がカーネルの内部リストに追加されます。規則は、ipnat に指定したときの順序で内部リストの末尾に追加されます。

ipnat の使用は、/dev/ipauth、/dev/ipl、および /dev/ipstate へのアクセスによって制限されます。これらのファイルのデフォルトのアクセス権では、ipnat のすべての操作を root ユーザーとして実行する必要があります。

ipnat の使用は、/dev/ipnat へのアクセスによって制限されます。/dev/ipnat のデフォルトのアクセス権では、ipnat のすべての操作を root ユーザーとして実行する必要があります。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–C

現在の NAT 規則リストに含まれるすべてのエントリ (NAT 規則) を削除します。

–d

デバッグモードを有効にします。フィルタ規則が処理されるたびに、生成されるフィルタ規則の 16 進ダンプが出力されます。

–F

現在の NAT 変換テーブルに含まれるすべてのアクティブなエントリ (現在アクティブな NAT マッピング) を削除します。

–f filename

指定されたファイルを解析して、IP NAT に対して追加または削除する規則を抽出します。filename を標準入力にすることもできます。

–h

各マップ/リダイレクトフィルタのヒット数を出力します。

–l

現在の NAT テーブルエントリマッピングのリストを表示します。

–n

ipf が現在実行中のカーネルを変更する操作 (ioctl コールなど) を実行しないようにします。

–R

IP アドレスからホスト名への解決とポート番号からサービス名への解決の両方を無効にします。

–r

一致する NAT 規則を、内部リストに追加するのではなく、内部リストから削除します。削除するルールを指定するには、–f オプションとともに使用する必要があります。

–s

NAT の統計情報を検索して表示します。

–v

詳細モードを有効にします。規則の処理およびアクティブな規則/テーブルエントリに関する情報が表示されます。

ファイル

/dev/ipnat

IP フィルタ疑似デバイスへのリンク。

/dev/kmem

仮想アドレス空間へのアクセスを提供する特殊ファイル。

/etc/ipf/ipnat.conf

ipnat の起動時構成ファイルの場所。

/usr/share/ipfilter/examples/

IP フィルタの例が多数含まれています。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

関連項目

ipf(1M), ipfstat(1M), ipnat(4), attributes(5)