Oracle® Solaris 11.2 でのネットワークコンポーネントの構成と管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

WEP キーを指定して暗号化された WiFi ネットワーク接続を設定する方法

次の手順では、システムと自宅のルーターの間でセキュアな通信を設定する方法について説明します。家庭向けの無線および有線ルーターの多くには、セキュアな鍵を生成できる暗号化機能があります。

始める前に

自宅の無線ネットワークに接続する場合は、ルーターが構成され、WEP キーが生成されていることを確認してください。ルーターの製造元のドキュメントに従ってキー構成を生成し、保存します。

  1. 管理者になります。
  2. 次のようにして、WEP キーを含むセキュアオブジェクトを作成します。
    # dladm create-secobj -c wep keyname

    ここで、keyname はキーに付ける名前を表します。

  3. セキュアオブジェクトに WEP キーの値を指定します。

    create-secobj サブコマンドは次に、鍵の値を要求するスクリプトを実行します。

    provide value for keyname: 5-or-13-byte key
    confirm value for keyname: Retype key

    この値は、ルーターによって生成されたキーです。スクリプトは、鍵の値として 5 バイトまたは 13 バイトの文字列 (ASCII または 16 進数の形式) のどちらかを受け入れます。

  4. 今作成したキーの内容を表示します。
    # dladm show-secobj
    OBJECT               CLASS
    keyname                wep

    ここで、keyname は、このセキュアオブジェクトの名前です。

  5. WiFi ネットワークへの暗号化された接続を作成します。
    # dladm connect-wifi -e network -k keyname interface
  6. 接続がセキュリティーで保護されていることを確認します。
    # dladm show-wifi
    LINK       STATUS        ESSID         SEC     STRENGTH   MODE   SPEED
    net0       connected     wifi-1        wep     good       g      11Mb

    前の出力では、SEC 列の下にある wep は、この接続に WEP 暗号化が適用されていることを示します。

使用例 7-3  WEP キーを使用して暗号化された WiFi 通信を設定する

    次の例では、次のことがすでに実行されていることを前提にしています。

  • ルーターの製造元のドキュメントに従って WEP キーを作成します。

  • 鍵を保存することにより、それを使用してシステム上にセキュアオブジェクトを作成できるようにします。

次のようにして、セキュアオブジェクトを作成します。

# dladm create-secobj -c wep mykey
provide value for mykey: *****
confirm value for mkey: *****

ルーターによって生成された WEP キーを指定するときは、入力した値がアスタリスクでマスクされます。

次のコマンドは、セキュアオブジェクト mykey を使用して、WiFi ネットワーク citinet への暗号化された接続を確立します。

# dladm show-secobj
OBJECT               CLASS
mykey                wep
# dladm connect-wifi -e citinet -k mykey net0

次のコマンドは、WEP 暗号化を使用して citinet 無線ネットワークに接続されていることを検証します。

# dladm show-wifi
LINK       STATUS        ESSID         SEC     STRENGTH   MODE   SPEED
net0       connected     citinet       wep     good       g      36Mb