既知の WLAN は、システムに登録されている無線ネットワークの情報を格納するプロファイルです。NCP は、システムが接続されている各無線ネットワークから提供される構成情報に基づいて、無線インタフェースを自動的に構成できます。詳細は、既知の WLAN の説明を参照してください。
WLAN の作成または変更時に指定可能なプロパティーについては、netcfg(1M) のマニュアルページを参照してください。
$ netcfg netcfg>
次の例では、ESSID という名前の無線ネットワークに接続する既知の WLAN を作成します。既知の WLAN は、無線ネットワーク名と同じ名前またはその ESSID にする必要があります。
netcfg> create wlan mywifi Created wlan 'mywifi'. Walking properties ... priority (0)> 100 bssids> keyname> mywifi-key keyslot> security-mode [none|wep|wpa]> wpa netcfg:wlan:mywifi>
WLAN を作成すると、WLAN のプロファイルスコープに自動的に移動し、各プロパティーが調査されます。
この例では、既知の WLAN mywifi に次のプロパティーが指定されます。
priority プロパティーの値は、デフォルト値の 0 から 100 に変更されます。
keyname プロパティーは mywifi-key に設定され、この無線ネットワークに対してセキュアなオブジェクトの名前が指定されます。詳細は、セキュアな WiFi 通信の確立を参照してください。
security-mode プロパティーは wpa に設定されます。このプロパティーは、この無線ネットワークで使用される暗号化のタイプを指定します。
keyslot および bssid プロパティー値は、空のままになります。
netcfg:wlan:mywifi> list known wlan:mywifi priority 100 keyname "mywifi-key" security-mode wpa netcfg:wlan:mywifi>
netcfg:wlan:mywifi> verify All properties verified
verify サブコマンドは、構成を検証し、必要な値が見つからない場合は通知します。
netcfg:wlan:mywifi> commit Committed changes
commit サブコマンドが、構成を検証して保存します。
また、end サブコマンドを使用してセッションを終了して、プロファイル構成を保存し、セッションを大域スコープに移動することもできます。
netcfg:wlan:mywifi> end Committed changes netcfg>
netcfg> exit