set サブコマンドを使用して、リアクティブプロファイルのプロパティー値が設定または変更されます。このサブコマンドは、対話形式またはコマンド行モードで使用できます。プロパティー値をコマンド行モードで設定または変更する場合は、変更が永続ストレージでただちに確定されます。
set サブコマンドの構文は、次のとおりです。
netcfg> set prop-name=value1[,value2,...]
次の手順では、場所プロファイルのプロパティー値を対話形式で設定する方法について説明します。プロパティー値を対話形式で設定する場合は、まず現在のスコープでプロファイルを選択します。これにより、対話型セッションがプロファイルのスコープに移動します。その後、選択したプロファイルが永続ストレージからメモリーに読み込まれます。これで、このスコープでプロファイルのプロパティーを変更できます。
次の手順は、例を示すだけのため、test-loc の場所の ipfilter-config-file プロパティーを設定する方法を示します。
$ netcfg netcfg>
netcfg> select loc test-loc netcfg:loc:test-loc>
次の例では、ipfilter-config-file プロパティーが設定されます。
netcfg:loc:test-loc> set ipfilter-config-file = /path/to/ipf-file
netcfg:loc:test-loc> list loc:test-loc activation-mode manual enabled false nameservices dns dns-nameservice-configsrc dhcp nameservices-config-file "/etc/nsswitch.dns" ipfilter-config-file "/path/to/ipf-file"
netcfg:loc:test-loc> end Committed changes netcfg>
end サブコマンドは、セッションを保存して大域スコープに移動します。
netcfg> exit
前の例では ipfilter-config-file プロパティーを対話形式で設定する方法を示しましたが、同じことを次のようにコマンド行モードで実行することもできます。
$ netcfg "select loc test-loc; set ipfilter-config-file = /path/to/ipf-file"
コマンド行モードは、単純なアクションのみを実行する必要がある場合に最適です。ただし、コマンド行モードを使用し、適切なサブコマンドを注意深くコマンド行に指定することで、より複雑なアクションを実行することもできます。対話形式の例と同様に、コマンド行モードでも、最初に場所を選択して、そのプロファイルのスコープに移動する必要があります。次に set サブコマンドを指定して、個別のプロパティー値を設定します。
コマンド行モードを使用するときは、特定のプロパティーに同時に複数の値を設定できます。この方法で複数の値を設定する場合は、各値をコンマ (,) で区切る必要があります。指定されたプロパティーの各値にコンマも含まれている場合は、プロパティー値の一部であるコンマの前に、バックスラッシュ (\) を付ける必要があります。単一の値のみが含まれるプロパティー内のコンマは、区切り文字とは解釈されないため、前にバックスラッシュを付ける必要はありません。
たとえば、次のように ip-version プロパティーを設定して、IPv4 と IPv6 の両方を myncp NCP 内の net0 NCU で使用します。
$ netcfg "select ncp myncp; select ncu ip net0; set ip-version=ipv4,ipv6"