システムのデータリンクに関連付けられている物理 NIC に関する情報を表示するには、dladm show-phys コマンドを使用します。このコマンドをオプションなしで使用すると、次の例のような情報が表示されます。
# dladm show-phys LINK MEDIA STATE SPEED DUPLEX DEVICE net0 Ethernet up 100Mb full e1000g0 net1 Ethernet down 0Mb -- nge0 net2 Ethernet up 100Mb full bge0 net3 InfiniBand -- 0Mb -- ibd0
前の出力には、ほかの詳細とともに、汎用リンク名を持つデータリンクが関連付けられている物理 NIC が表示されています。たとえば、net0 は NIC e1000g0 のデータリンク名です。データリンクに設定されたフラグに関する情報を表示するには、–P オプションを使用します。たとえば、r というフラグが設定されたデータリンクは、そのベースとなる NIC が取り外されたことを意味します。
前の出力では、STATE 列は物理データリンクの現在の状態を示します。この状態は、up、down、unknown のいずれかになります。物理リンク状態は、物理デバイスに外部ネットワークとの接続があるかどうか (ケーブルが接続され、そのケーブルの反対側にあるポートの状態が up の場合は接続がある) を識別します。
–L オプションは、使用可能な別の有用なオプションです。このオプションは、各データリンクの物理的な場所を表示します。この場所によって、データリンクのインスタンス番号 (net0、net1 など) が決まります。
# dladm show-phys -L LINK DEVICE LOCATION net0 bge0 MB net2 ibp0 MB/RISER0/PCIE0/PORT1 net3 ibp1 MB/RISER0/PCIE0/PORT2 net4 eoib2 MB/RISER0/PCIE0/PORT1/cloud-nm2gw-2/1A-ETH-2
–m オプションを使用して、システム内の物理リンクの MAC アドレスを表示します。
# dladm show-phys -m LINK SLOT ADDRESS INUSE CLIENT net0 primary 0:11:22:a9:ee:66 yes net0
このコマンドは、ifconfig コマンドと同様に使用します。
システム内のすべてのリンク (物理および物理以外) の MAC アドレスは次のように表示します。
# dladm show-linkprop -p mac-address LINK PROPERTY PERM VALUE EFFECTIVE DEFAULT POSSIBLE net0 mac-address rw 0:11:22:a9:ee:66 0:11:22:a9:ee:66 0:11:22:a9:ee:66 --