Oracle® Solaris 11.2 でのネットワークコンポーネントの構成と管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

MTU プロパティーの設定

MTU プロパティーを含む一部のプロパティーは、データリンクと IP インタフェースの両方に共通です。そのため、データリンクに対してある MTU 値を構成し、そのリンク上に構成されているインタフェースに対して別の MTU 値を構成できます。さらに、その IP インタフェースをたどる IPv4 パケットと IPv6 パケットに適用される異なる MTU 値を構成できます。

    IP インタフェースの MTU プロパティーを設定する場合には、次の点に留意してください。

  • IP インタフェースの MTU 設定の値を、データリンクの MTU 設定の値よりも大きくすることはできません。このような場合、ipadm コマンドはエラーメッセージを表示します。

  • IP インタフェースの MTU 値がデータリンクの MTU 値とは異なる場合、IP パケットは IP インタフェースの MTU 値に制限されます。たとえば、データリンクの MTU 値が 9000 バイトで、IP インタフェースの MTU 値が 1500 バイトの場合、IP パケットは 1500 バイトに制限されます。ただし、ベースとなるレイヤー 2 プロトコルを使用しているほかのレイヤー 3 プロトコルは、最大 9000 バイトのパケットを送信できます。

    データリンクの MTU 設定が IP インタフェースの MTU 設定に及ぼす影響などの情報を含む、データリンクプロパティーのカスタマイズ手順については、データリンクプロパティーのカスタマイズを参照してください。