MTU プロパティーを含む一部のプロパティーは、データリンクと IP インタフェースの両方に共通です。そのため、データリンクに対してある MTU 値を構成し、そのリンク上に構成されているインタフェースに対して別の MTU 値を構成できます。さらに、その IP インタフェースをたどる IPv4 パケットと IPv6 パケットに適用される異なる MTU 値を構成できます。
IP インタフェースの MTU プロパティーを設定する場合には、次の点に留意してください。
IP インタフェースの MTU 設定の値を、データリンクの MTU 設定の値よりも大きくすることはできません。このような場合、ipadm コマンドはエラーメッセージを表示します。
IP インタフェースの MTU 値がデータリンクの MTU 値とは異なる場合、IP パケットは IP インタフェースの MTU 値に制限されます。たとえば、データリンクの MTU 値が 9000 バイトで、IP インタフェースの MTU 値が 1500 バイトの場合、IP パケットは 1500 バイトに制限されます。ただし、ベースとなるレイヤー 2 プロトコルを使用しているほかのレイヤー 3 プロトコルは、最大 9000 バイトのパケットを送信できます。
データリンクの MTU 設定が IP インタフェースの MTU 設定に及ぼす影響などの情報を含む、データリンクプロパティーのカスタマイズ手順については、データリンクプロパティーのカスタマイズを参照してください。