Oracle® Solaris 11.2 でのネットワークコンポーネントの構成と管理

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更新: 2014 年 7 月
 
 

システムのデータリンクの表示

dladm show-link コマンドを使用して、システム上の物理データリンクと仮想データリンクの両方を表示します。システムには、取り付けられた NIC と同じ数のデータリンクがあります。このコマンドでさまざまなオプションを使用して、表示される情報をカスタマイズできます。

追加のオプションや引数なしで使用する場合、dladm show-link コマンドは次の情報を表示します。

# dladm show-link
LINK                CLASS     MTU    STATE    OVER
net1                phys      1500   down     --
net3                phys      1500   unknown  --
net0                phys      1500   up       --
net2                phys      1500   unknown  --
net11               phys      1500   up       --
net5                phys      1500   up       --
net6                phys      1500   up       --

前の出力では、STATE 列は仮想データリンクの現在の状態を示します。この状態は、updownunknown のいずれかになります。仮想データリンクの場合、NIC が複数の VNIC に分割されると、内部で仮想スイッチが暗黙的に作成されます。この仮想スイッチの作成により、物理データリンクが外部ネットワークに接続されていなくても、VNIC およびプライマリデータリンクが同一の VLAN 上に存在するかぎり、相互の通信が可能になります。この関係により、データリンクの仮想状態が形成されます。

–P オプションを使用して、データリンクに関する永続的な構成情報を表示します。このコマンドで表示された情報に基づいて、その後のネットワーク構成を進めることができます。たとえば、システム上の NIC の数を決定したり、IP インタフェースを構成するときに使用するデータリンクを選択したりできます。このコマンドを入力すると、表示される情報は次の例のようになります。

# dladm show-link -P
LINK        CLASS     OVER
net0        phys      --
net1        phys      --
net2        phys      --

前の例では、システムに、対応する物理 NIC に直接関連付けられた 3 つのデータリンクが表示されています。phys クラスに属するデータリンク上に構成された特殊なデータリンク (集積体や仮想 NIC など) は存在しません。