dladm show-link コマンドを使用して、システム上の物理データリンクと仮想データリンクの両方を表示します。システムには、取り付けられた NIC と同じ数のデータリンクがあります。このコマンドでさまざまなオプションを使用して、表示される情報をカスタマイズできます。
追加のオプションや引数なしで使用する場合、dladm show-link コマンドは次の情報を表示します。
# dladm show-link LINK CLASS MTU STATE OVER net1 phys 1500 down -- net3 phys 1500 unknown -- net0 phys 1500 up -- net2 phys 1500 unknown -- net11 phys 1500 up -- net5 phys 1500 up -- net6 phys 1500 up --
前の出力では、STATE 列は仮想データリンクの現在の状態を示します。この状態は、up、down、unknown のいずれかになります。仮想データリンクの場合、NIC が複数の VNIC に分割されると、内部で仮想スイッチが暗黙的に作成されます。この仮想スイッチの作成により、物理データリンクが外部ネットワークに接続されていなくても、VNIC およびプライマリデータリンクが同一の VLAN 上に存在するかぎり、相互の通信が可能になります。この関係により、データリンクの仮想状態が形成されます。
–P オプションを使用して、データリンクに関する永続的な構成情報を表示します。このコマンドで表示された情報に基づいて、その後のネットワーク構成を進めることができます。たとえば、システム上の NIC の数を決定したり、IP インタフェースを構成するときに使用するデータリンクを選択したりできます。このコマンドを入力すると、表示される情報は次の例のようになります。
# dladm show-link -P LINK CLASS OVER net0 phys -- net1 phys -- net2 phys --
前の例では、システムに、対応する物理 NIC に直接関連付けられた 3 つのデータリンクが表示されています。phys クラスに属するデータリンク上に構成された特殊なデータリンク (集積体や仮想 NIC など) は存在しません。