IP アドレスに関する情報を取得するには、ipadm show-addr interface コマンドを使用します。インタフェースを指定しない場合は、システム上のすべての IP アドレスに関する情報が表示されます。
コマンド出力の各フィールドは、次の内容を示します。
IP アドレスが表示されるアドレスオブジェクトを指定します。
IP アドレスが static、 dhcp、addrconf のいずれであるかを示します。addrconf の値は、アドレスがステートレスまたはステートフルアドレス構成を使用して取得されたことを示します。
アクティブな構成内のアドレスオブジェクトのステータスを示します。これらの値の完全な一覧については、ipadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
インタフェース上に構成されている IP アドレスを指定します。このアドレスは IPv4 または IPv6 のどちらかです。トンネルインタフェースでは、ローカルアドレスとリモートアドレスの両方が表示されます。
トンネルに関する詳細は、Oracle Solaris 11.2 での TCP/IP ネットワーク、IPMP、および IP トンネルの管理 の第 5 章IP トンネルの管理を参照してください。
次に、show-addr サブコマンドで提供される情報の例を示します。
# ipadm show-addr ADDROBJ TYPE STATE ADDR lo0/v4 static ok 127.0.0.1/8 net0/v4 static ok 192.168.84.3/24 tun0/v4 static ok 172.16.134.1-->172.16.134.2
このコマンドにインタフェースを指定し、そのインタフェースに複数のアドレスがある場合は、次のような情報が表示されます。
# ipadm show-addr net0 ADDROBJ TYPE STATE ADDR net0/v4 static ok 192.168.84.3/24 net0/v4a static ok 10.0.1.1/24 net0/v4bc static ok 172.16.10.1
interface/? として表示されるアドレスオブジェクトは、そのアドレスが libipadm API を使用しなかったアプリケーションによってインタフェース上に構成されたことを示しています。このようなアプリケーションは、アドレスオブジェクト名に interface/user-defined-string という形式の使用を要求する ipadm コマンドの制御下にはありません。IP アドレスの割り当ての例については、IPv4 インタフェースを構成する方法を参照してください。