図 17 は、サービスドメイン内の個別の仮想スイッチインスタンス (vsw0 と vsw1) に接続された 2 つの仮想ネットワーク (vnet0 と vnet1) を示しています。これらの仮想スイッチインスタンスがさらに、2 つの異なる物理インタフェースを使用しています。これらの物理インタフェースは、Oracle Solaris 11 サービスドメイン内の net0 と net1 です。
サービスドメインの物理リンクに障害が発生した場合、その物理デバイスにバインドされた仮想スイッチデバイスがリンクの障害を検出します。次に、仮想スイッチデバイスは、その仮想スイッチにバインドされた対応する仮想ネットワークデバイスに障害を伝播します。仮想ネットワークデバイスは、このリンクイベントの通知をゲスト LDom_A の IP 層に送信し、その結果、IPMP グループのもう一方の仮想ネットワークデバイスにフェイルオーバーします。
図 17 個別の仮想スイッチインスタンスに接続された 2 つの仮想ネットワーク (Oracle Solaris 11)
図 18 は、各仮想ネットワークデバイス (vnet0 と vnet1) を異なるサービスドメイン内の仮想スイッチインスタンスに接続することによって、論理ドメイン内のさらに高い信頼性を実現できることを示しています。この場合、物理ネットワークの障害に加えて、LDom_A が仮想ネットワークの障害を検出し、サービスドメインがクラッシュまたは停止したあとでフェイルオーバーを引き起こすことができます。
図 18 それぞれ異なるサービスドメインに接続された複数の仮想ネットワークデバイス (Oracle Solaris 11)
詳細は、Oracle Solaris 11.3 Information Library にある「Oracle Solaris ネットワークの確立」を参照してください。