ドメインの I/O 操作は、多くの場合、サービスドメインまたは I/O ドメインなどの別のドメインによって提供されます。たとえば、サービスドメインが仮想デバイスをエクスポートできたり、ルートドメインが物理デバイスへの直接アクセスを提供できたりします。
サービスドメインまたはルートドメインが停止すると依存関係にあるドメインもサービスが中断されるので、これらの暗黙的な I/O の依存関係に注意してください。
ldm list-dependencies コマンドを使用すると、ドメイン間の I/O の依存関係を表示できます。ドメインの依存関係の一覧表示に加えて、特定のドメインの依存関係を表示するように出力を反転させることができます。
次の一覧は、ldm list-dependencies コマンドを使用して表示できる I/O の依存関係の種類を示しています。
仮想ディスクサーバーによってエクスポートされている仮想ディスクバックエンドに仮想ディスクが接続されるときに作成される依存関係
仮想ネットワークデバイスが仮想スイッチに接続されるときに作成される依存関係
SR-IOV 仮想機能が SR-IOV 物理機能と関連付けられるときに作成される依存関係
次の ldm list-dependencies コマンドは、ドメイン依存関係情報を表示できる方法のいくつかを示しています。
詳細なドメイン依存関係情報を表示するには、–l オプションを使用します。
primary# ldm list-dependencies -l DOMAIN DEPENDENCY TYPE DEVICE primary svcdom ldg0 primary VDISK primary-vds0/vdisk0 VNET primary-vsw0/vnet0 svcdom VDISK svcdom-vds0/vdisk1 VNET svcdom-vsw0/vnet1 ldg1 primary VDISK primary-vds0/vdisk0 VNET primary-vsw0/vnet0 IOV /SYS/MB/NET0/IOVNET.PF0.VF0 svcdom VDISK svcdom-vds0/vdisk1 VNET svcdom-vsw0/vnet1 IOV /SYS/MB/NET2/IOVNET.PF0.VF0
依存項目の詳細情報を依存関係によってグループ化して表示するには、–l オプションと –r オプションの両方を使用します。
primary# ldm list-dependencies -r -l DOMAIN DEPENDENT TYPE DEVICE primary ldg0 VDISK primary-vds0/vdisk0 VNET primary-vsw0/vnet0 ldg1 VDISK primary-vds0/vdisk0 VNET primary-vsw0/vnet0 IOV /SYS/MB/NET0/IOVNET.PF0.VF0 svcdom ldg0 VDISK svcdom-vds0/vdisk1 VNET svcdom-vsw0/vnet1 ldg1 VDISK svcdom-vds0/vdisk1 VNET svcdom-vsw0/vnet1 IOV /SYS/MB/NET2/IOVNET.PF0.VF0