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Oracle® VM Server for SPARC 3.4 管理ガイド

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更新: 2016 年 8 月
 
 

SR-IOV のハードウェア要件とソフトウェア要件

動的および静的 PCIe SR-IOV 機能は、SPARC T4 サーバー、SPARC T5 サーバー、SPARC T7 シリーズサーバー、SPARC M5 サーバー、SPARC M6 サーバー、および SPARC M7 シリーズサーバーでサポートされています。動的機能は、ほかのデバイスタイプで静的メソッドを使用する必要がある場合のみ、Fujitsu M10 プラットフォームの Ethernet デバイスでサポートされます。SPARC T3 プラットフォームでは、静的な PCIe SR-IOV 機能しかサポートされていません。

  • ハードウェア要件。

      使用しているプラットフォームで使用できるカードを確認するには、プラットフォームのハードウェアドキュメントを参照してください。サポートされる PCIe カードの最新のリストについては、https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&doctype=REFERENCE&id=1325454.1 を参照してください。

    • Ethernet SR-IOV。SR-IOV 機能を使用するには、オンボードの PCIe SR-IOV デバイスや PCIe SR-IOV 差し込み式カードを使用できます。プラットフォームのドキュメントに特に明記されていないかぎり、指定されたプラットフォームでのオンボードの SR-IOV デバイスはすべてサポートされています。

    • InfiniBand SR-IOV。InfiniBand デバイスは、SPARC T4 サーバー、SPARC T5 サーバー、SPARC T7 シリーズサーバー、SPARC M5 サーバー、SPARC M6 サーバー、SPARC M7 シリーズサーバー、および Fujitsu M10 サーバーでサポートされています。

    • ファイバチャネル SR-IOV。ファイバチャネルデバイスは、SPARC T4 サーバー、SPARC T5 サーバー、SPARC T7 シリーズサーバー、SPARC M5 サーバー、SPARC M6 サーバー、SPARC M7 シリーズサーバー、および Fujitsu M10 サーバーでサポートされています。

      Fujitsu M10 プラットフォームでサポートされているデバイスの最新リストについては、お使いのモデルのプロダクトノートにある Fujitsu M10/SPARC M10 Systems の PCI カードのインストールガイド (http://www.fujitsu.com/global/services/computing/server/sparc/downloads/manual/) を参照してください。

  • ファームウェア要件。

    • Ethernet SR-IOV。動的 SR-IOV 機能を使用するには、SPARC T4 サーバーが少なくともバージョン 8.4.0.a のシステムファームウェアを実行している必要があります。SPARC T5 サーバー、SPARC M5 サーバー、および SPARC M6 サーバーは、少なくともバージョン 9.1.0.a のシステムファームウェアを実行している必要があります。SPARC T7 シリーズサーバーおよび SPARC M7 シリーズサーバーは、少なくともバージョン 9.4.3 のシステムファームウェアを実行している必要があります。Fujitsu M10 サーバーは、少なくともバージョン XCP2210 のシステムファームウェアを実行している必要があります。SPARC T3 サーバーは、静的 SR-IOV 機能のみをサポートしています。

      SR-IOV 機能を使用するには、PCIe SR-IOV デバイスで、少なくともバージョン 3.01 のデバイスファームウェアが実行されている必要があります。Sun Dual 10-Gigabit Ethernet SFP+ PCIe 2.0 ネットワークアダプタのファームウェアを更新するには、次の手順を実行します。

      1. デバイス上の FCode バージョンをアップグレードする必要があるかどうかを判断します。

        ok プロンプトから、次のコマンドを実行します。

        {0} ok cd path-to-device
        {0} ok .properties

        出力の version 値は、次のいずれかである必要があります。

        LP

        Sun Dual 10GbE SFP+ PCIe 2.0 LP FCode 3.01 4/2/2012

        PEM

        Sun Dual 10GbE SFP+ PCIe 2.0 EM FCode 3.01 4/2/2012

        FEM

        Sun Dual 10GbE SFP+ PCIe 2.0 FEM FCode 3.01 4/2/2012

      2. My Oracle Support (https://support.oracle.com/CSP/ui/flash.html#tab=PatchHomePage(page=PatchHomePage&id=h0wvdxy6())) から、パッチ ID 13932765 をダウンロードします。

      3. パッチをインストールします。

        パッチパッケージには、ツールを使用してアップグレードを実行する方法を説明したドキュメントが含まれています。

    • InfiniBand SR-IOV。この機能を使用するには、使用しているシステムで少なくとも次のバージョンのシステムファームウェアが実行されている必要があります。

      • SPARC T4 サーバー – 8.4

      • SPARC T5 サーバー – 9.1.0.x

      • SPARC T7 シリーズサーバー – 9.4.3

      • SPARC M5 および SPARC M6 サーバー – 9.1.0.x

      • SPARC M7 シリーズサーバー – 9.4.3

      • Fujitsu M10 サーバー – XCP2210

      InfiniBand SR-IOV デバイスとして Dual 40-Gigabit (4x) InfiniBand Host Channel Adapter M2 をサポートするには、そのカードまたはエクスプレスモジュールで少なくともバージョン 2.11.2010 のファームウェアが実行されている必要があります。このバージョンのファームウェアを入手するには、次のパッチをインストールします。

      • Low Profile (X4242A) – パッチ ID 16340059

      • Express Module (X4243A) – パッチ ID 16340042

      primary ドメインのファームウェアを表示して更新する場合は、Oracle Solaris 11.1 の fwflash コマンドを使用します。現在のファームウェアバージョンを表示するには、fwflash -lc IB コマンドを使用します。ファームウェアを更新するには、fwflash -f firmware-file -d device コマンドを使用します。fwflash(1M) のマニュアルページを参照してください。

      InfiniBand SR-IOV を使用するには、必ず InfiniBand スイッチでファームウェアバージョン 2.1.2 が実行されているようにします。このバージョンのファームウェアを入手するには、次のパッチをインストールします。

      • Sun Datacenter InfiniBand Switch 36 (X2821A-Z) – パッチ ID 16221424

      • Sun Network QDR InfiniBand GatewaySwitch (X2826A-Z) – パッチ ID 16221538

      ファームウェアの更新方法については、使用している InfiniBand スイッチのドキュメントを参照してください。

    • ファイバチャネル SR-IOV。この機能を使用するには、使用しているシステムで少なくとも次のバージョンのシステムファームウェアが実行されている必要があります。

      • SPARC T4 サーバー – 8.4.2.c

      • SPARC T5 サーバー – 9.1.2.d

      • SPARC T7 シリーズサーバー – 9.4.3

      • SPARC M5 サーバー – 9.1.2.d

      • SPARC M6 サーバー – 9.1.2.d

      • SPARC M7 シリーズサーバー – 9.4.3

      • Fujitsu M10 サーバー – XCP2210

      ファイバチャネル SR-IOV 機能を有効にするには、Sun Storage 16 Gb Fibre Channel Universal HBA、Emulex 上のファームウェアのリビジョンが少なくとも 1.1.60.1 である必要があります。インストール手順は、ファームウェアに添付されています。


      注 - SR-IOV 機能を使用する予定の場合は、必要な最低レベルを満たすために、ファームウェアを更新する必要があります。
  • ソフトウェア要件。

    • Ethernet SR-IOV。SR-IOV 機能を使用するには、すべてのドメインが少なくとも Oracle Solaris 11.1 SRU 10 OS を実行している必要があります。

    • InfiniBand SR-IOV。次のドメインで、サポートされている Oracle Solaris OS が動作している必要があります。

      • primary ドメインまたは primary 以外のルートドメインは、少なくとも Oracle Solaris 11.1 SRU 10 OS を実行している必要があります。

      • I/O ドメインは、少なくとも Oracle Solaris 11.1 SRU 10 OS を実行している必要があります。

      • 仮想機能の構成に使用する予定の InfiniBand SR-IOV 物理機能を備えたすべてのルートドメインで、/etc/system ファイルを更新します。

        set ldc:ldc_maptable_entries = 0x20000

        /etc/system プロパティー値の正しい作成または更新については、/etc/system ファイルのプロパティー値の更新を参照してください。

        仮想機能を追加する I/O ドメインで、/etc/system ファイルを更新します。

        set rdsv3:rdsv3_fmr_pool_size = 16384
    • ファイバチャネル SR-IOV。SR-IOV 機能を使用するには、すべてのドメインが少なくとも Oracle Solaris 11.1 SRU 17 OS を実行している必要があります。