このセクションでは、Logical Domains Manager によって作成された構成のインスタンスが作成されたあとで、Oracle Solaris OS を使用する際の動作がどのように変化するかについて説明します。
Oracle Solaris OS の起動後には、OpenBoot ファームウェアは使用できません。これは、OpenBoot ファームウェアがメモリーから削除されるためです。
Oracle Solaris OS から ok プロンプトを表示するには、Oracle Solaris OS halt コマンドを使用してドメインを停止する必要があります。
Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアを実行しているシステムで、サーバーの電源の再投入が必要になる保守を行う場合は、必ず最初に現在の論理ドメイン構成を SP に保存する必要があります。
現在のドメイン構成を SP に保存するには、次のコマンドを使用します。
# ldm add-config config-name
Oracle Solaris OS ブレークは次のようにして開始できます。
入力デバイスが keyboard に設定されているときに、L1-A キーシーケンスを押した場合。
仮想コンソールが telnet プロンプトにあるときに、send break コマンドを入力した場合。
このようなブレークを開始すると、Oracle Solaris OS は次のプロンプトを発行します。
c)ontinue, s)ync, r)eset, h)alt?
このようなタイプのブレークが発生したあとのシステムの動作を表す文字を入力します。
reboot および shutdown -i 5 コマンドを使用して、制御 (primary) ドメインをリブートできます。
reboot:
ほかのドメインが構成されていない場合。正常な停止を行わずに制御ドメインをリブートします。電源は切られません。
ほかのドメインが構成されている場合。正常な停止を行わずに制御ドメインをリブートします。電源は切られません。
shutdown -i 5:
ほかのドメインが構成されていない場合。正常な停止後にホストの電源が切られ、SP で電源が投入されるまで切られたままとなります。
ほかのドメインが構成されている場合。適切に停止してリブートします。電源は切られません。
Oracle VM Server for SPARC システムのコマンド行から uadmin 1 0 コマンドを実行すると、それ以降のリセットでシステムが ok プロンプトに戻らない場合があります。この誤った動作は、auto-reboot? 変数が true に設定されている場合にのみ発生します。auto-reboot? が false に設定されている場合は、期待どおりに動作します。この問題を回避するには、uadmin 2 0 コマンドを使用するか、常に auto-reboot? を false に設定して実行します。
ルートドメインの役割を持つドメインをリブートした結果については、PCIe エンドポイントを構成した状態のルートドメインのリブートを参照してください。