仮想機能が現在ドメインに割り当てられていない場合は、その仮想機能を破棄できます。仮想機能は作成した逆の順序でしか破棄できないため、破棄できるのは最後に作成した仮想機能だけです。結果として作成される構成は、物理機能ドライバによって検証されます。
この動的方法を使用できない場合は、代わりに静的方法を使用してください。静的 SR-IOV を参照してください。
primary# ldm list-io
primary# ldm destroy-vf -n number | max pf-name
パス名または仮名を使用して、仮想機能を指定することができます。ただし、推奨される方法は、仮名を使用することです。
該当する物理機能に対応するすべての仮想機能を一度に破棄するには、ldm destroy-vf -n max コマンドを使用します。
–n オプションへの引数として number を指定した場合は、仮想機能の最後の number が破棄されます。この操作を実行しても 1 つの物理機能デバイスドライバの状態しか遷移しないため、この方法を使用してください。
primary# ldm destroy-vf vf-name
影響を受けるハードウェアや OS で遅延が発生しているために、影響を受ける物理機能と残りの子の仮想機能が即時使用できない可能性もあります。ldm list-io コマンドを使用して、親の仮想機能と子の仮想機能の「ステータス」列に INV 値があるかどうかを確認します。これらの列にこの値が存在する場合は、ldm list-io の出力で「ステータス」列に INV 値が表示されなくなるのを待ちます (約 45 秒)。この時点で、その物理機能や子の仮想機能を安全に使用できるようになります。このステータスが解決しない場合は、デバイスに問題があります。
ルートドメインのリブート (primary のリブートを含む) 直後や、ldm create-vf または ldm destroy-vf コマンドの使用直後は、デバイスのステータスが INV である可能性があります。
primary# ldm start-reconf root-domain-name
primary# ldm destroy-vf -n number | max pf-name
パス名または仮名を使用して、仮想機能を指定することができます。ただし、推奨される方法は、仮名を使用することです。
primary# ldm destroy-vf vf-name
primary# ldm stop-domain -r root-domain
primary# shutdown -i6 -g0 -y
この例は、/SYS/MB/PCIE5/IOVFC.PF1 物理機能からすべての仮想機能を破棄した結果を示しています。ldm list-io の出力には、物理機能が 8 つの仮想機能を持っていることが示されています。ldm destroy-vf -n max コマンドは、すべての仮想機能を破棄します。最終的な ldm list-io の出力には、仮想機能が 1 つも残っていないことが示されています。
primary# ldm list-io ... /SYS/MB/PCIE5/IOVFC.PF1 PF pci_1 /SYS/MB/PCIE5/IOVFC.PF1.VF0 VF pci_1 /SYS/MB/PCIE5/IOVFC.PF1.VF1 VF pci_1 /SYS/MB/PCIE5/IOVFC.PF1.VF2 VF pci_1 /SYS/MB/PCIE5/IOVFC.PF1.VF3 VF pci_1 /SYS/MB/PCIE5/IOVFC.PF1.VF4 VF pci_1 /SYS/MB/PCIE5/IOVFC.PF1.VF5 VF pci_1 /SYS/MB/PCIE5/IOVFC.PF1.VF6 VF pci_1 /SYS/MB/PCIE5/IOVFC.PF1.VF7 VF pci_1 primary# ldm destroy-vf -n max /SYS/MB/PCIE5/IOVFC.PF1 primary# ldm list-io ... /SYS/MB/PCIE5/IOVFC.PF1 PF pci_1使用例 27 ファイバチャネル仮想機能の破棄
この例は、/SYS/MB/PCIE7/IOVFC.PF0 物理機能から仮想機能を静的に破棄する方法を示しています。
primary# ldm start-reconf rootdom1 Initiating a delayed reconfiguration operation on the rootdom1 domain. All configuration changes for other domains are disabled until the rootdom1 domain reboots, at which time the new configuration for the rootdom1 domain will also take effect. primary# ldm destroy-vf -n max /SYS/MB/PCIE7/IOVFC.PF0 primary# ldm stop-domain -r rootdom1