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Oracle® VM Server for SPARC 3.4 管理ガイド

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更新: 2016 年 8 月
 
 

サービスドメインにおける仮想 SCSI HBA のマルチパスを有効にする方法

  1. サービスドメイン内のすべてのイニシエータポートに対して Oracle Solaris I/O マルチパスを有効にします。
    svcdom# stmsboot -e

    詳細については、Oracle Solaris SAN Configuration and Multipathing Guide の Enabling and Disabling Multipathingを参照してください。

  2. サービスドメインについて各イニシエータポートから到達可能な SCSI デバイスを一覧表示します。

    たとえば、ldm list-hba コマンドは、図 10で示すようにサービスドメイン 1 に関する次の情報を表示する可能性があります。

    primary# ldm list-hba -d svcdom
    DOMAIN
    svcdom
    
    IPORT                                                VSAN
    -----                                                ----
    /SYS/MB/PCIE0/HBA0/PORT1
      c0t600110D00021150101090001061ADBF4d0
      c0t600110D0002115010109000146489D34d0
    /SYS/MB/PCIE1/HBA0/PORT1
      c0t600110D00021150101090001061ADBF4d0
      c0t600110D0002115010109000146489D34d0
  3. 特定のイニシエータポートを参照する仮想 SAN インスタンスを作成します。

    次のコマンドでは、イニシエータポートは PCIE0 によっても参照されている 2 つの SCSI デバイスを参照します。マルチパスが有効になっている場合、仮想 SAN を構成するために、同じ LUN への物理的なパスを持っているいずれかのイニシエータポートを ldm add-vsan コマンドの一部として使用できます。

    primary# ldm add-vsan /SYS/MB/PCIE1/HBA0/PORT1 my_mpxio_vsan svcdom
  4. 仮想 SCSI HBA でゲストドメインに仮想 SAN を追加します。
    primary# ldm add-vsan my_vhba my_mpxio_vsan gdom
  5. サービスドメインで format コマンドを実行して、物理デバイスを表示します。

    次の出力は、2 つの物理 SCSI デバイスを示しています。それぞれ 1 つまたは複数のパスを持つことができます。

    svcdom# format
    Searching for disks...done
    
    AVAILABLE DISK SELECTIONS:
           0. c0t600110D00021150101090001061ADBF4d0 <SANBlaze-VLUN P0T1L7-V7.3-1.00GB>
              /scsi_vhci/ssd@g600110d00021150101090001061adbf4
           1. c0t600110D0002115010109000146489D34d0 <SANBlaze-VLUN P0T1L6-V7.3-1.00GB>
              /scsi_vhci/ssd@g600110d0002115010109000146489d34
           2. c1d0 <SUN-DiskImage-10GB cyl 282 alt 2 hd 96 sec 768>
              /virtual-devices@100/channel-devices@200/disk@0
    Specify disk (enter its number):

    このコマンドは、サービスドメイン構成に各物理デバイスへの 2 つのパスがあることを示します。

    svcdom# mpathadm list lu
            /dev/rdsk/c0t600110D00021150101090001061ADBF4d0s2
                    Total Path Count: 2
                    Operational Path Count: 2
            /dev/rdsk/c0t600110D0002115010109000146489D34d0s2
                    Total Path Count: 2
                    Operational Path Count: 2

    Oracle Solaris I/O マルチパス実装はゲストドメインとサービスドメインの両方で実行されるため、ゲストドメインでの format の出力は、基本的に同じであることに注意してください。Oracle Solaris I/O マルチパスは、次の出力における g600110d0002115010109000146489d34 のように論理ユニットのワールドワイド番号を使用するデバイスパスも作成します。

    gdom# format
    Searching for disks...done
    
    AVAILABLE DISK SELECTIONS:
           0. c0t600110D0002115010109000146489D34d0 <SANBlaze-VLUN P0T1L6-V7.3-1.00GB>
              /scsi_vhci/disk@g600110d0002115010109000146489d34
           1. c0t600110D00021150101090001061ADBF4d0 <SANBlaze-VLUN P0T1L7-V7.3-1.00GB>
              /scsi_vhci/disk@g600110d00021150101090001061adbf4
           2. c1d0 <SUN-DiskImage-10GB cyl 282 alt 2 hd 96 sec 768>
              /virtual-devices@100/channel-devices@200/disk@0
    Specify disk (enter its number):