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Oracle® VM Server for SPARC 3.4 管理ガイド

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更新: 2016 年 8 月
 
 

I/O ドメインの回復性

I/O ドメインの回復性は、関連付けられたルートドメインのいずれかが中断された場合でも I/O ドメインが続けて実行できるようにすることで、I/O ドメインの可用性とパフォーマンスを向上させます。ルートドメインが中断された場合は、影響を受けるデバイスを代替の I/O パスにフェイルオーバーすることで、そのサービスを使用する I/O ドメインが続けて実行できるようにします。ルートドメインがサービスに復帰すると、回復性 I/O ドメイン内の影響を受けたデバイスもサービスに復帰し、フェイルオーバー機能がリストアされます。

次の図は、構成されたルートドメインの 1 つに障害が起きたときに発生する動作と、ルートドメインがサービスに復帰したときに発生する動作について示しています。

image:この図は、2 つの仮想機能を含む回復性 I/O ドメインを示しています。
各ルートドメインが I/O ドメインに仮想機能を 1 つずつ提供します。I/O ドメインは、ネットワークデバイス用の IPMP やファイバチャネルデバイス用の Oracle Solaris I/O マルチパスなどの仮想デバイスマルチパスを使用します。
image:この図は、2 つの仮想機能を持つ回復性 I/O ドメインがルートドメインに対する接続を失ったときに発生する動作を示しています。
パニックまたはリブートによってルートドメイン B が中断された場合、仮想機能 B が I/O ドメイン内で中断され、次にマルチパス機能がすべての I/O をルートドメイン A 経由でルーティングしようとします。
image:この図は、ルートドメインがサービスに復帰したあとの、2 つの仮想機能を持つ回復性 I/O ドメインを示しています。
ルートドメイン B がサービスに復帰すると、仮想機能 B が I/O ドメイン内で動作を再開します。マルチパスグループは完全な冗長性を取り戻します。

この構成では、仮想機能を仮想ネットワークデバイスまたは仮想ストレージデバイスにすることもできます。つまり、I/O ドメインは、仮想機能または仮想デバイスの任意の組み合わせで構成できます。

回復性と非回復性の両方の I/O ドメインを含む構成を作成できます。詳細は、例 – 回復性および非回復性構成の使用を参照してください。