ldm add-vhba コマンドを使用して仮想 SCSI HBA をドメインに追加する場合は、id プロパティーを設定することによって、そのデバイス番号を指定できます。
ldm add-vhba [id=vHBA-ID] vHBA-name vSAN-name domain-name
ドメインの各仮想 SCSI HBA には、そのドメインがバインドされるときに割り当てられる一意のデバイス番号があります。仮想 SCSI HBA が (id プロパティーを 10 進数値に設定することにより) 明示的なデバイス番号で追加された場合は、指定されたデバイス番号が使用されます。デバイス番号を指定しなかった場合、使用可能なもっとも小さいデバイス番号が自動的に割り当てられます。その場合、割り当てられるデバイス番号は、その仮想 SCSI HBA がドメインに追加された方法によって異なります。ドメインがバインドされると、仮想 SCSI HBA に最終的に割り当てられたデバイス番号が ldm list-bindings および ldm list -o hba コマンドの出力に表示されます。
ldm list-bindings、ldm list -o hba、および ldm add-vhba id=id コマンドはすべて、id プロパティー値を 10 進数値として表示および指定します。Oracle Solaris OS は、仮想 SCSI HBA の id 値を 16 進数として表示します。
次の例は、vhba@0 デバイスが gdom ドメイン上の vh1 仮想 SCSI HBA のデバイス名であることを示しています。
primary# ldm list -o hba gdom NAME gdom VHBA NAME VSAN DEVICE TOUT SERVER vh1 vs1 vhba@0 0 svcdom
注意 - 仮想 SCSI HBA にデバイス番号が明示的に割り当てられていない場合は、ドメインがバインド解除され、あとで再バインドされると、そのデバイス番号が変更されることがあります。その場合は、ドメインで実行されている OS によって割り当てられたデバイス名も変更され、それによりシステムの既存の構成が破壊される可能性があります。これは、たとえば、ドメインの構成から仮想 SCSI HBA が削除された場合に発生することがあります。 |