SR-IOV 機能には、次の制限事項があります。
I/O ドメインは、関連するルートドメインが実行中でない場合は起動できません。
1 つ以上の SR-IOV 物理機能または SR-IOV 仮想機能が割り当てられているドメインの移行は無効です。
破棄できるのは、物理機能用に最後に作成された仮想機能のみです。そのため、3 つの仮想機能を作成した場合、最初に破棄できる仮想機能は 3 番目の仮想機能です。
直接 I/O (DIO) 機能を使用して、ドメインに SR-IOV カードを割り当てた場合、そのカードに対して SR-IOV 機能は有効になりません。
特定の PCIe バスの PCIe エンドポイントデバイスおよび SR-IOV 仮想機能は、サポートされている SPARC T シリーズサーバーおよび SPARC M シリーズサーバーで最大 15 個のドメインに割り当てることができます。SPARC T7 シリーズサーバーおよび SPARC M7 シリーズサーバーでは、特定の PCIe バスの PCIe エンドポイントデバイスおよび SR-IOV 仮想機能を最大 31 個のドメインに割り当てることができます。Fujitsu M10 サーバーでは、特定の PCIe バスの PCIe エンドポイントデバイスおよび SR-IOV 仮想機能を、最大 24 個のドメインに割り当てることができます。各 PCIe バスの割り込みベクトルなどの PCIe リソースは、ルートドメインと I/O ドメインの間で分配されます。その結果、特定の I/O ドメインに割り当てることができるデバイスの数も制限されています。同じ I/O ドメインに多数の仮想機能を割り当てないようにしてください。SPARC T7 シリーズサーバーおよび SPARC M7 シリーズサーバーに割り込みの制限はありません。SR-IOV に関連する問題については、Oracle VM Server for SPARC 3.4リリースノートを参照してください。
ルートドメインは PCIe バスの所有者で、バスの初期化と管理の役割を担います。ルートドメインはアクティブで、SR-IOV 機能をサポートするバージョンの Oracle Solaris OS を実行している必要があります。ルートドメインのシャットダウン、停止、またはリブートを行うと、PCIe バスへのアクセスが中断されます。PCIe バスが使用できないとき、そのバス上の PCIe デバイスが影響を受け、使用不可能になることがあります。
PCIe SR-IOV 仮想機能を持つ I/O ドメインの実行中にルートドメインがリブートされた場合、I/O ドメインの動作は予測不能です。たとえば、リブート中またはリブート後に、PCIe エンドポイントデバイスを持つ I/O ドメインでパニックが発生することがあります。ルートドメインをリブートするときは、各ドメインを手動で停止/開始する必要があります。
I/O ドメインに回復性がある場合は、PCIe バスを所有するルートドメインが使用不可になっても操作を続行できます。I/O ドメインの回復性を参照してください。
SPARC T5 および SPARC M6 プラットフォームまでの SPARC システムでは、提供される割り込み数が制限されているので、Oracle Solaris は各デバイスが使用可能な割り込み数を制限します。デフォルトの制限は一般的なシステム構成のニーズに一致する必要がありますが、特定のシステム構成ではこの値の調整が必要になることがあります。割り込み制限の調整を参照してください。