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SPARC M7 シリーズサーバー管理ガイド

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更新: 2015 年 10 月
 
 

物理 I/O アーキテクチャー

これらのサーバーの物理 I/O アーキテクチャーは、以前のリリースのサーバーから変更されました。異なる名前が使用され、CPU はすでに PCIe ファブリックを所有していません。

I/O の用語

これらは、I/O アーキテクチャーを説明するために使用される項目の変更内容です。

  • ルートコンプレックス - PCIe デバイスパス内で、ルートコンプレックスは常に最初の要素です (たとえば、/pci@300)。以前のリリースの M シリーズサーバーでは、CMT プロセッサは 1 つ以上のルートコンプレックスを搭載していました。この機能は I/O コントローラチップ (IOH) に移行されました。各サーバーには、1 つ以上の I/O コントローラチップが搭載されています。

  • ルートポート - ルートコンプレックスは、1 つ以上のルートポートを持つことができます。それぞれのルートポートは、そのファブリック内のほかのどのルートポートにも依存していません。ただし、同じルートコンプレックス下のどのデバイスもそのファブリックを共有します。

    ルートポートは PCIe デバイスパス内の 2 番目の項目です。最初のルートポートは常に pci@1、2 番目は pci@2、などとなります。

  • PCI バス - これは、ルートコンプレックスを論理ドメインに割り当てるために使用するラベルです。

ルートコンプレックスの割り当て

この図では、ある CMIOU に対するルートコンプレックスの割り当てについて示します。

image:ある CMIOU に対するルートコンプレックスの割り当てを表す図です。

各ルートコンプレックスには、デバイスパス、サービスパス、バス名が含まれます。この表には、例として CMIOU0 および CMIOU1 の命名方法が含まれています。すべての CMIOU の命名の例については、物理 I/O アーキテクチャーを参照してください。

CMIOU
Oracle Solaris デバイスパス
Oracle ILOM サービスパス
Oracle VM Server for SPARC のバス名
注記
CMIOU0
/pci@301/pci@1
/SYS/CMIOU0/PCIE3
pci_1
通常、ブートディスクアダプタに使用されます。
/pci@300/pci@1
/SYS/CMIOU0/PCIE2
pci_0
/pci@303/pci@1
/SYS/CMIOU0/PCIE1
pci_3
CMIOU1
/pci@306/pci@1
/SYS/CMIOU1/PCIE3
pci_6
通常、ネットワークアダプタに使用されます。
/pci@305/pci@1
/SYS/CMIOU1/PCIE2
pci_5
/pci@308/pci@1
/SYS/CMIOU1/PCIE1
pci_8

I/O アーキテクチャーのレイアウト

この図では、1 つの PDomain が存在する SPARC M7-8 サーバーの I/O アーキテクチャーのレイアウトを示します。SPARC M7-16 サーバーの場合、図は I/O アーキテクチャーの半分を表します。2 つの PDomain が存在する SPARC M7-8 サーバーの場合、図は両方の静的ドメインの I/O アーキテクチャーのレイアウトを表します。


注 -  この図は、SP と CMIOU4 および CMIOU5 との間の接続を表します。ワイヤーがある間、1 つの PDomain が存在する SPARC M7-8 では接続はアクティブではありません。2 つの PDomain が存在する SPARC M7-8 サーバーおよび SPARC M7-16 サーバーでアクティブです。
image:SPARC M7-8 サーバーの物理 I/O アーキテクチャーを表す図です。

I/O コンポーネントの出力例

ldm list-io コマンドは、サーバー上の I/O デバイスに関する情報を一覧表示します。ldm list-io 出力を検索することで、ルートコンプレックスおよびインストールされた PCIe デバイスのルートポート (出力上に括弧で示されます)、スロット番号 (たとえば、PCIE2CMIOU0 上のスロット 2 です)、およびルートコンプレックスを論理ドメインに割り当てるために使用する、管理目的の BUS 名 (たとえば、pci_0) を特定できます。この出力は、明確になるように編集されています。

# ldm list-io -l

NAME                                       TYPE   BUS      DOMAIN    STATUS
----                                       ----   ---      ------    ------
...
/SYS/CMIOU0/PCIE2                          PCIE   pci_0    primary   EMP
[pci@300/pci@1]
/SYS/CMIOU0/PCIE3                          PCIE   pci_1    primary   OCC
[pci@301/pci@1]
    LSI,sas@0/iport@80
    LSI,sas@0/iport@v0
/SYS/CMIOU0/PCIE1                          PCIE   pci_3    primary   OCC
[pci@303/pci@1]
    network@0
    network@0,1
    network@0,2
    network@0,3
...
#

I/O コンポーネントの関係

次の表では、サーバーに取り付けできる各 CMIOU のルートコンプレックス番号、PCIe スロット番号、ルートコンプレックス名、およびバス名の関係について一覧表示します。

この表は、サーバー内の DCU および CMIOU コンポーネントについて説明しています。

サーバー
DCU
CMIOU
SPARC M7-8 (2 つの PDomain)
静的 2 つと、それぞれに 4 つの CMIOU
  • CMIOU0 – 3

  • CMIOU4 – 7

SPARC M7-8 (1 つの PDomain)
静的 1 つと、8 つの CMIOU
CMIOU0 – 7
SPARC M7-16
動的 4 つと、それぞれに 4 つの CMIOU
  • CMIOU0 – 3

  • CMIOU4 – 7

  • CMIOU8 – 11

  • CMIOU12 – 15

表 1  CMIOU0 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIE2
pci@300
pci_0
1
PCIE3
pci@301
pci_1
3
PCIE1
pci@303
pci_3
4
N/A
pci@304
pci_4
表 2  CMIOU1 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIe2
pci@305
pci_5
1
PCIE3
pci@306
pci_6
3
PCIE1
pci@308
pci_8
4
N/A
pci@309
pci_9
表 3  CMIOU2 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIE2
pci@30a
pci_10
1
PCIE3
pci@30b
pci_11
3
PCIE1
pci@30d
pci_13
4
N/A
pci@30e
pci_14
表 4  CMIOU3 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIE2
pci@30f
pci_15
1
PCIE3
pci@310
pci_16
3
PCIE1
pci@312
pci_18
4
N/A
pci@313
pci_19
表 5  CMIOU4 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIE2
pci@314
pci_20
1
PCIE3
pci@315
pci_21
3
PCIE1
pci@317
pci_23
4
N/A
pci@318
pci_24
表 6  CMIOU5 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIE2
pci@319
pci_25
1
PCIE3
pci@31a
pci_26
3
PCIE1
pci@31c
pci_28
4
N/A
pci@31d
pci_29
表 7  CMIOU6 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIE2
pci@31e
pci_30
1
PCIE3
pci@31f
pci_31
3
PCIE1
pci@321
pci_33
4
N/A
pci@322
pci_34
表 8  CMIOU7 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIE2
pci@323
pci_35
1
PCIE3
pci@324
pci_36
3
PCIE1
pci@326
pci_38
4
N/A
pci@327
pci_39
表 9  CMIOU8 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIE2
pci@328
pci_40
1
PCIE3
pci@329
pci_41
3
PCIE1
pci@32b
pci_43
4
N/A
pci@32c
pci_44
表 10  CMIOU9 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIE2
pci@32d
pci_45
1
PCIE3
pci@32e
pci_46
3
PCIE1
pci@330
pci_48
4
N/A
pci@331
pci_49
表 11  CMIOU10 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIE2
pci@332
pci_50
1
PCIE3
pci@333
pci_51
3
PCIE1
pci@335
pci_53
4
N/A
pci@336
pci_54
表 12  CMIOU11 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIE2
pci@337
pci_55
1
PCIE3
pci@338
pci_56
3
PCIE1
pci@33a
pci_58
4
N/A
pci@33b
pci_59
表 13  CMIOU12 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIE2
pci@33c
pci_60
1
PCIE3
pci@33d
pci_61
3
PCIE1
pci@33f
pci_63
4
N/A
pci@340
pci_64
表 14  CMIOU13 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIE2
pci@341
pci_65
1
PCIE3
pci@342
pci_66
3
PCIE1
pci@344
pci_68
4
N/A
pci@345
pci_69
表 15  CMIOU14 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIE2
pci@346
pci_70
1
PCIE3
pci@347
pci_71
3
PCIE1
pci@349
pci_73
4
N/A
pci@34a
pci_74
表 16  CMIOU15 の I/O コンポーネントのネーミング
ルートコンプレックス番号
スロット番号
ルートコンプレックス名
BUS 名
0
PCIE2
pci@34b
pci_75
1
PCIE3
pci@34c
pci_76
3
PCIE1
pci@34e
pci_78
4
N/A
pci@34f
pci_79

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