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SPARC M7 シリーズサーバー管理ガイド

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更新: 2015 年 10 月
 
 

メモリーの割り当て

アプリケーションが必要とするだけのメモリーを論理ドメインに割り当てできます。その量が使用可能なメモリーを越えない場合に限ります。使用可能なメモリーは、実装された DIMM の数およびサイズ、システムよって使用されるメモリー量、および DIMM スペアリングの状態との関数です。

システムが使用しているメモリー量は、ldm ls-rsrc-group コマンドの出力内の _sys_ メモリーでわかり、サーバーごとに異なります。すべてのメモリーは、工場出荷時のデフォルト構成でプライマリドメインに割り当てられています。メモリーをプライマリドメインから移動して、別のドメインに割り当てる必要があります。プライマリドメインでは、少なくとも 16 から 64G バイトのメモリーを保持してください。

Oracle ILOM のデフォルトで DIMM スペアリングは個々の CPU ノード (すなわち、CMIOU) で有効です。このため、2 つの PDomain が存在する完全にロードされた SPARC M7-8 サーバーでは、PDomain 当たり最大 4 個、サーバーでは合計 8 個の DIMM で障害が発生可能です。1 つの PDomain が存在する SPARC M7-8 サーバーでは最大 8 個の DIMM で障害が発生してもかまわず、また SPARC M7-16 サーバーでは、DCU 当たり最大で 4 個、サーバーでは合計 16 個の DIMM で障害が発生してもかまいません。

またシステムの可用性を最大にするため、システムの動作中に DIMM に障害があると診断された場合、メモリーは、障害が発生した DIMM の内容をほかの 15 個の DIMM に分散して動的に 16 ウェイから 15 ウェイのインターリーブに切り替わります。この再配分を有効にするには、プラットフォームのファームウェアが 1 つの DIMM の内容に対するスペースを確保しておく必要があります。たとえ DIMM が 16 ウェイインターリーブに構成されていても、結果的に、15 個分だけの DIMM の物理アドレス空間がシステムで使用可能になります。

DIMM スペアリングの詳細については、参照してください。

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