Oracle ILOM では、DIMM スペアリングがデフォルトで有効になっています。DIMM によって提供される物理アドレス空間は、パフォーマンス上の理由でインターリーブされます。完全に構成されたサーバーでは、16 ウェイおよび 15 ウェイのインターリービングがサポートされています。すなわち、CMIOU のいずれかに使用できない DIMM があるサーバー上でシステムまたは PDomain を起動した場合、CPU ノードは、15 個分の DIMM の物理アドレス空間を引き続き提供でき、8 ウェイインターリーブ (8 個分の DIMM の物理アドレス空間だけが提供されます) に後退する必要はありません。
またシステムの可用性を最大にするため、システムの動作中に DIMM に障害があると診断された場合、メモリーは、障害が発生した DIMM の内容をほかの 15 個の DIMM に分散して動的に 16 ウェイから 15 ウェイのインターリーブに切り替わります。この再配分を有効にするには、プラットフォームのファームウェアが 1 つの DIMM の内容に対するスペースを確保しておく必要があります。たとえ DIMM が 16 ウェイインターリーブに構成されていても、結果的に、15 個分だけの DIMM の物理アドレス空間がシステムで使用可能になります。
DIMM スペアリングは個々の CPU ノード (すなわち、CMIOU) で有効です。このため、2 つの PDomain が存在する完全にロードされた SPARC M7-8 サーバーでは、PDomain 当たり最大 4 個、サーバーでは合計 8 個の DIMM で障害が発生可能です。1 つの PDomain が存在する SPARC M7-8 サーバーでは最大 8 個の DIMM で障害が発生してもかまわず、また SPARC M7-16 マルチホストサーバーでは、DCU 当たり最大で 4 個、サーバーでは合計 16 個の DIMM で障害が発生してもかまいません。