少なくとも 1 つの CPU スレッドを論理ドメインに割り当てできますが、ほとんどのワークロードには、1 つのスレッドが提供できる処理能力より多くの処理能力が必要です。同様に、1 つの CPU からスレッドを複数の論理ドメインに割り当てできますが、この構成では、単一のコアの CPU スレッドを共有する論理ドメインに安定性の問題が起こる可能性があります。また、ドメインが CPU コアと CPU スレッドを同時に使用するように構成できません。CPU コアの構成と CPU スレッドの構成は相互排他的です。このため、全体のコアを個々の論理ドメインに割り当てください。
ゲストドメインを作成するために使用できる使用可能なコアの数は、個々の PDomain 内に存在する CMIOU の数と CPU ごとのコアの数の関数です。M7 CPU には、合計 32 個のコアがあります。この表は、サーバー上の PDomain ごとの使用可能なコアを示しています。考えられるゲストドメインの数からは、プライマリドメインに必要なコアの数 (これらの計算では 2 つ) が除外されています。また、考えられるゲストドメインの数は、コア境界、およびゲストドメインごとの最小数として 2 つのコアを使用するという推奨事項に基づいています。CPU スレッドを使用してゲストドメインを作成する場合は、PDomain ごとゲストドメインの最大数を実現できます。最小数として 1 つのコアを使用する場合は、表に示されている数の 2 倍のゲストドメインを実現できます。
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物理 CPU コアの列挙は、ノード番号、SCC 番号、およびコア番号を伴います。SCC およびコアの番号は、CMP に関連して NAC 名で直接指定されます (たとえば、CMP-path/CMP/SCCx/COREy)。ノード番号は CMP パスの関数であり、各サーバーで異なります。
論理レベルで、ldm コマンドは不連続でフラットな列挙でコアを表示します。例:
/SYS/CMIOU0/CM/CMP/SCC0 は論理コア 0 から 3 を含みます。
/SYS/CMIOU0/CM/CMP/SCC1 は論理コア 8 から 11 を含みます。
/SYS/CMIOU0/CM/CMP/SCC2 は論理コア 16 から 19 を含みます。
各 SCC は連続して列挙された 4 つのコアを提供しますが、次の SCC に進むときに、論理コア番号は 4 つ分だけ間隔が空きます。
使用可能なコアの合計数は、サーバーに実装された CPU の状態に依存します。各 CPU は 32 個のコアを持ち、SPARC M7-8 サーバーの場合のコアの合計数は 256 個、SPARC M7-16 サーバーの場合は 512 個です。CPU ごとに使用可能なコアの番号を知るには、該当するターゲットで show コマンドを使用します (この例 CPU_0 では、使用可能なコアが 20 しかない低下した状態で動作しているプロセッサを表示します)。
-> show /System/Processors/CPUs/CPU_0 /System/Processors/CPUs/CPU_0 Targets: Properties: health = Degraded health_details = - requested_state = Enabled part_number = Not Available serial_number = 0000000000000000000b906120121084 location = CMIOU0/CM/CMP (CPU Memory IO Unit 0) model = Oracle SPARC M7 max_clock_speed = 3.600 GHz total_cores = 32 enabled_cores = 20 temperature = 45 degrees C ... ->