各ホストを個別に起動することも、サーバー上に構成されているすべてのホストを起動することもできます。2 つの PDomain が存在する SPARC M7-8 サーバーでは、HOST0 および HOST1 という 2 つのホストがあります。1 つの PDomain が存在する SPARC M7-8 サーバーには、1 つのホスト HOST0 のみがあります。SPARC M7-16 サーバーには、構成に応じて最大 4 つのホスト HOST0、HOST1、HOST2、および HOST3 があります。
1 つ以上の端末セッションでホストコンソールを起動したあと (ホストコンソールを起動するを参照)、最初の起動メッセージを見逃さないために、別のセッションを使用してシステムまたはホストを起動します。1 つのセッションを使用すると、これらのステップを逆の順序で実行することもできます。ただし、最初の起動メッセージが表示されません。必要な場合、これらのメッセージはホストコンソールの履歴ログで確認してください。
このタスクでは、PDomain_0、HOST0、および DCU_0 を例として使用します。システムまたは特定のホストを起動するには、リセット役割 (r) が必要です。
Oracle ILOM (CLI) にログインするを参照してください。
ホストコンソールを起動するを参照してください。
システムの health プロパティーを確認します。システムの保守が必要であると示されている場合は、健全性の詳細を確認します。障害の一部またはすべてに対処が必要となる場合があります。次の出力は、明確になるように編集されています。この出力は、未解決の問題が 2 つあることを示しています。示されているとおりに、show /System/Open_Problems コマンドを実行して障害の詳細を表示します。
-> show /System ... Properties: health = Service Required health_details = PS5 (Power Supply 5), PS6 (Power Supply 4) are faulty. Type 'show /System/Open_Problems' for details. open_problems_count = 2 ... ->
-> show /System/Open_Problems Open Problems (2) Date/Time Subsystems Component ------------------------ ------------------ ------------ Tue Sep 27 15:28:13 2015 Power PS5 (Power Supply 5) A power supply AC input voltage failure has occurred. (Probability:100, UUID:7df1a763-018d-c45b-e645-a7717ec5f89e, Resource:/SYS/PS5/SUPPLY, Part Number:7068817, Serial Number:465776G+1348B20C46, Reference Document:http://support.oracle.com/msg/SPT-8000-5X) Tue Sep 27 15:28:19 2015 Power PS4 (Power Supply 4) A power supply AC input voltage failure has occurred. (Probability:100, UUID:532e9def-fe5c-c481-920b-8bc42c680418, Resource:/SYS/PS4/SUPPLY, Part Number:7068817, Serial Number:465776G+1348B20C7N, Reference Document:http://support.oracle.com/msg/SPT-8000-5X) ->
ホストは、次のいずれかの状態にあります。
power_state プロパティーが Off の場合、ホストは稼働していません。ホストを起動する必要があります。
power_state プロパティーが On であっても、status プロパティーが Off の場合、ホストは稼働していません。ホストを起動する必要があります。
power_state プロパティーが On で、status プロパティーが OpenBoot Primary Boot Loader または OpenBoot Running の場合、ホストは稼働していますが、ok プロンプトになっています。Oracle Solaris をブートする必要があります。
power_state プロパティーが On で、status プロパティーが Solaris running の場合、ホストは稼働しており、Oracle Solaris プロンプトになっています。PDomain に直接ログインすることも、ホストコンソールを起動することもできます。
この出力は、明確になるように編集されています。
-> show /Servers/PDomains/PDomain_0/HOST ... power_state = On send_break_action = (Cannot show property) sp_name = /SYS/SP0/SPM0 state_capture_mode = default state_capture_on_error = enabled state_capture_status = enabled status = OpenBoot Running ... ->
-> show /Servers/PDomains/PDomain_0/HOST dcus_assigned /Servers/PDomains/PDomain_0/HOST Properties: dcus_assigned = /SYS/DCU0 ->
ホストに DCU が割り当てられていない場合は、ホストを起動できません。ホストを起動しようとすると、次のメッセージが表示されます。
start: No DCUs assigned
DCU が割り当てられていない場合は、ホストに DCU を割り当てるを参照してください。
無効になっているコンポーネントを表示するを参照してください。ホストの起動を妨げる可能性のある、無効になっているコンポーネントがないことを確認します。
次の例は、2 つの PDomain が存在する (つまり 2 つのホストが存在する) SPARC M7-8 サーバーの出力を示しています。1 つの PDomain が存在する SPARC M7-8 サーバーの場合、ホストは 1 つだけ表示されます。SPARC M7-16 サーバーの場合、ホストは 4 つ表示されます。
-> start /System Are you sure you want to start all of the configured hosts on the system (y/n)? y Starting /System start: /HOST0: Starting /HOST1: Starting ->
start: Target already started
構成されていない、つまり DCU が割り当てられていないホストがある場合、次のメッセージが表示されます。
start: /HOST0: Starting /HOST1: Starting /HOST2: Starting /HOST3: No DCUs assigned
-> start /Servers/PDomains/PDomain_0/HOST Are you sure you want to start /Servers/PDomains/PDomain_0/HOST (y/n) ? y Starting /Servers/PDomains/PDomain_0/HOST ->
ホストに障害のあるまたは無効になっているコンポーネントが存在する場合は、ホストを起動できないことがあります。次のメッセージが Oracle ILOM の出力に表示されます。
start: System faults or hardware configuration prevents power on
この場合、次のいずれかのメッセージがホストコンソールに表示されることがあります。
SP> NOTICE: Exclude all of host. Reason: Can't determine compatibility of /SYS/CMIOU1. Remove and reinstall /SYS/CMIOU1 to attempt detection again.
SP> NOTICE: Check for usable CPUs in /SYS/DCU0 SP> NOTICE: Apply configuration rules to /SYS/DCU0
OpenBoot Primary Boot Loader
OpenBoot running
Solaris running
-> show /Servers/PDomains/PDomain_0/HOST status /Servers/PDomains/PDomain_0/HOST Properties: status = Solaris running ->
『Oracle ILOM スタートガイド、ファームウェアリリース 3.2.x』(http://www.oracle.com/goto/ilom/docs)