Go to main content

SPARC M7 シリーズサーバー管理ガイド

印刷ビューの終了

更新: 2015 年 10 月
 
 

Oracle VM Server for SPARC の概要

Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアを使用すると、論理ドメイン (ゲストドメインとも呼ばれます) の作成および管理を行えます。リソースを仮想化し、ネットワーク、ストレージ、および I/O デバイスをゲストドメイン間で共有できるサービスとして定義できます。Oracle VM Server for SPARC の構成は、SP に格納されています。構成を追加したり、使用される構成を指定したり、SP 上の構成を一覧表示したりできます。

作成できる論理ドメイン数は、サーバーのハードウェア構成によって異なります。デフォルトでは、プライマリドメイン (制御ドメインとも呼ばれる) という 1 つのドメインが、ホストで OS をインストールするときに構成されます。プライマリドメインは削除または名前変更できません。すべてのリソースはドメインが構成されるときにプライマリドメインに割り当てられます。プライマリドメインが正しく動作するために少なくとも 1 つまたは 2 つの CPU コアおよび 16 から 64G バイトのメモリーを搭載している必要があります。物理ドメイン (PDomain とも呼ばれる) ごとに 128 個までの論理ドメイン (ゲストドメインとも呼ばれる) を使用でき、各ゲストドメインは CPU スレッド 1 つのみで動作できます。ただし、ほとんどのワークロードで複数の CPU スレッドが必要です。


注 -  ある PDomain からコアまたはスレッドを別の PDomain 内のゲストに割り当てることはできません。

高 RAS 構成の場合、2 つ以上のゲストドメインがスレッドを共有するときに発生する可能性のある問題を避けるために、ゲストドメインをコア境界上に整列させる必要があります。ゲストドメインをコア境界上に整列させると、作成できるゲストドメインの合計数に影響します。さらに、プライマリドメインが正しく動作し、ほかのすべてのゲストドメインから分離されるには、少なくとも 1 つまたは 2 つのコアを搭載している必要があります。


注 -  リソース割り当てでもっとも重要な要素は、ゲストドメイン内で実行する予定のアプリケーションに関するワークロードの要件です。

ただし、使用可能なコアの数、使用可能なメモリーの量、および使用可能な PCIe スロットの数も、考えられるゲストドメインの合計数に影響を与えます。ゲストドメインへのリソースの割り当ての詳細については、次を参照してください。

関連情報