このセクションでは、このドキュメントで使用される基本的な用語について説明します。
ブート環境とは、ブート可能な Oracle Solaris 環境のことであり、ZFS ルートファイルシステムと、必要に応じてその下にマウントされるほかのファイルシステムで構成されます。一度にアクティブにできるのは、1 つのブート環境だけです。
ファイルシステムブロック内のデータの 256 ビットハッシュ。チェックサム機能は、簡素で高速の fletcher4 (デフォルト) から SHA256 などの暗号面で強力なハッシュまで多岐にわたります。
初期コンテンツがスナップショットの内容と同じであるファイルシステム。
クローンについては、ZFS クローンの概要を参照してください。
次の ZFS コンポーネントの総称名。クローン、ファイルシステム、スナップショット、およびボリューム。
各データセットは、ZFS 名前空間内で一意の名前で識別されます。データセットは、次の形式を使用して識別されます。
pool/path[@snapshot]
データセットを格納するストレージプールの名前
データセットコンポーネントのスラッシュ区切りのパス名
データセットのスナップショットを識別するオプションコンポーネント
データセットの詳細については、Chapter 5, Oracle Solaris ZFS ファイルシステムの管理を参照してください。
標準のシステム名前空間内にマウントされ、別のファイルシステムのように動作する、filesystem タイプの ZFS データセット。
ファイルシステムの詳細については、Chapter 5, Oracle Solaris ZFS ファイルシステムの管理を参照してください。
2 つ以上のディスクにデータの同一コピーを格納する仮想デバイス。ミラー内のいずれかのディスクで障害が発生した場合、そのミラー内のほかのディスクが同じデータを提供できます。
デバイスの論理グループ。使用可能なストレージのレイアウトおよび物理特性を記述します。データセットのディスク領域は、プールから割り当てられます。
ストレージプールの詳細については、Chapter 3, Oracle Solaris ZFS ストレージプールの管理を参照してください。
データとパリティーを複数のディスクに格納する仮想デバイス。RAID-Z の詳細については、RAID-Z ストレージプール構成を参照してください。
あるデバイスのデータを別のデバイスにコピーする処理のことを「再同期化」と言います。たとえば、ミラーデバイスが置き換えられてオフラインになっている場合には、最新のミラーデバイスのデータが新しく復元されたミラーデバイスにコピーされます。この処理は、従来のボリューム管理製品では「ミラー再同期化」と呼ばれています。
ZFS 再同期化の詳細については、再同期化のステータスを表示するを参照してください。
特定の時点における ファイルシステムまたはボリュームの読み取り専用コピー。
スナップショットの詳細については、ZFS スナップショットの概要を参照してください。
プール内の論理デバイス。物理デバイス、ファイル、または一連のデバイスを仮想デバイスに設定できます。
仮想デバイスの詳細については、ストレージプールの仮想デバイスの情報を表示するを参照してください。
ブロックデバイスを表すデータセット。たとえば、スワップデバイスとして ZFS ボリュームを作成できます。
ZFS ボリュームの詳細については、ZFS ボリュームを参照してください。