インストール後に、スワップデバイスやダンプデバイスのサイズの調整が必要になったり、場合によってはスワップボリュームやダンプボリュームの再作成が必要になったりすることがあります。
ダンプデバイスの volsize プロパティーは、システムのインストール後に再設定することができます。例:
# zfs set volsize=2G rpool/dump # zfs get volsize rpool/dump NAME PROPERTY VALUE SOURCE rpool/dump volsize 2G -
システムが即座に使用できるようにスワップボリュームのサイズを変更することができます。例:
# swap -l swapfile dev swaplo blocks free /dev/zvol/dsk/rpool/swap 303,1 8 2097144 2097144 # zfs get volsize rpool/swap NAME PROPERTY VALUE SOURCE rpool/swap volsize 1G local # zfs set volsize=2g rpool/swap # swap -l swapfile dev swaplo blocks free /dev/zvol/dsk/rpool/swap 303,1 8 2097144 2097144 /dev/zvol/dsk/rpool/swap 303,1 2097160 2097144 2097144
または、次の方法を使用してスワップボリュームのサイズを変更できます。ただし、この方法では、増加したスワップサイズを確認するにはシステムをリブートする必要があります。
# swap -d /dev/zvol/dsk/rpool/swap # zfs set volsize=2G rpool/swap # swap -a /dev/zvol/dsk/rpool/swap # init 6
アクティブなシステムでスワップデバイスを削除する方法については、Oracle Solaris 11.2 でのファイルシステムの管理 のOracle Solaris ZFS ルート環境でスワップ空間を追加する方法を参照してください。
すでにインストールされているシステム上でさらに多くのスワップ領域を必要とし、スワップデバイスがビジー状態の場合は、別のスワップボリュームを追加するだけです。例:
# zfs create -V 2G rpool/swap2
新しいスワップボリュームをアクティブにします。例:
# swap -a /dev/zvol/dsk/rpool/swap2 # swap -l swapfile dev swaplo blocks free /dev/zvol/dsk/rpool/swap 256,1 16 1058800 1058800 /dev/zvol/dsk/rpool/swap2 256,3 16 4194288 4194288
2 つ目のスワップボリュームのエントリを /etc/vfstab ファイルに追加します。例:
/dev/zvol/dsk/rpool/swap2 - - swap - no -