Oracle® Solaris 11.2 での ZFS ファイルシステムの管理

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更新: 2014 年 12 月
 
 

ZFS スワップデバイスおよびダンプデバイスのサイズを調整する

インストール後に、スワップデバイスやダンプデバイスのサイズの調整が必要になったり、場合によってはスワップボリュームやダンプボリュームの再作成が必要になったりすることがあります。

  • ダンプデバイスの volsize プロパティーは、システムのインストール後に再設定することができます。例:

    # zfs set volsize=2G rpool/dump
    # zfs get volsize rpool/dump
    NAME        PROPERTY  VALUE       SOURCE
    rpool/dump  volsize   2G          -
  • システムが即座に使用できるようにスワップボリュームのサイズを変更することができます。例:

    # swap -l
    swapfile                     dev    swaplo    blocks     free
    /dev/zvol/dsk/rpool/swap   303,1         8   2097144  2097144
    # zfs get volsize rpool/swap
    NAME         PROPERTY   VALUE    SOURCE
    rpool/swap   volsize       1G     local
    # zfs set volsize=2g rpool/swap
    # swap -l
    swapfile                     dev    swaplo   blocks     free
    /dev/zvol/dsk/rpool/swap   303,1         8  2097144  2097144
    /dev/zvol/dsk/rpool/swap   303,1   2097160  2097144  2097144
    

    または、次の方法を使用してスワップボリュームのサイズを変更できます。ただし、この方法では、増加したスワップサイズを確認するにはシステムをリブートする必要があります。

    # swap -d /dev/zvol/dsk/rpool/swap
    # zfs set volsize=2G rpool/swap
    # swap -a /dev/zvol/dsk/rpool/swap
    # init 6

    注 - デフォルトでは、スワップサイズに n ブロックを指定するとき、スワップファイルの先頭ページは自動的にスキップされます。このため、割り当てられる実際のサイズは、n-1 ブロックです。スワップファイルサイズを異なる方法で構成するには、–swaplow オプションを swap コマンドに付けて使用します。swap コマンドのオプションの詳細については、swap(1M) マニュアルページを参照してください。

    アクティブなシステムでスワップデバイスを削除する方法については、Oracle Solaris 11.2 でのファイルシステムの管理 のOracle Solaris ZFS ルート環境でスワップ空間を追加する方法を参照してください。

  • すでにインストールされているシステム上でさらに多くのスワップ領域を必要とし、スワップデバイスがビジー状態の場合は、別のスワップボリュームを追加するだけです。例:

    # zfs create -V 2G rpool/swap2
  • 新しいスワップボリュームをアクティブにします。例:

    # swap -a /dev/zvol/dsk/rpool/swap2
    # swap -l
    swapfile                  dev  swaplo   blocks   free
    /dev/zvol/dsk/rpool/swap  256,1      16 1058800 1058800
    /dev/zvol/dsk/rpool/swap2 256,3      16 4194288 4194288
  • 2 つ目のスワップボリュームのエントリを /etc/vfstab ファイルに追加します。例:

    /dev/zvol/dsk/rpool/swap2     -            -            swap   -    no   -