Oracle® Solaris 11.2 での ZFS ファイルシステムの管理

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更新: 2014 年 12 月
 
 

ZFS ボリューム

ZFS ボリュームとは、ブロックデバイスを表すデータセットです。ZFS ボリュームは、/dev/zvol/{dsk,rdsk}/pool ディレクトリのデバイスとして識別されます。

次の例では、5G バイトの ZFS ボリューム tank/vol が作成されます。

# zfs create -V 5gb tank/vol

ボリュームの作成時には、予期しない動作が発生しないよう、予約が自動的にボリュームの初期サイズに設定されます。たとえば、ボリュームのサイズを縮小すると、データが破壊される可能性があります。ボリュームのサイズを変更するときは、注意深く行う必要があります。

また、サイズが変化するボリュームのスナップショットを作成する場合は、スナップショットをロールバックしたり、スナップショットからのクローンを作成しようとすると、不一致が発生する可能性があります。

ボリュームに適用可能なファイルシステムプロパティーについては、Table 5–1 を参照してください。

zfs get または zfs get all コマンドを使用して、ZFS ボリュームのプロパティー情報を表示できます。例:

# zfs get all tank/vol

zfs get 出力内の volsize に表示される疑問符 (?) は、入出力エラーが発生したために不明な値を示しています。例:

# zfs get -H volsize tank/vol
tank/vol        volsize ?       local 

入出力エラーは通常、プールデバイスの問題を示しています。プールデバイスの問題の解決については、ZFS ストレージプールで発生した問題を識別するを参照してください。

ゾーンがインストールされた Solaris システムを使用している場合は、非大域ゾーンの中で ZFS ボリュームを作成または複製することはできません。そうしようとしても失敗します。ZFS ボリュームを大域ゾーンで使用する方法については、ZFS ボリュームを非大域ゾーンに追加するを参照してください。