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データが必ず安全に書き込まれるように、コントローラがキャッシュフラッシュコマンドを受け付けることを確認してください。これは、プールのデバイスを変更する前、またはミラー化ストレージプールを分割する前に重要になります。これは通常 Oracle/Sun ハードウェアの問題ではありませんが、ハードウェアのキャッシュフラッシュ設定が有効であることを確認するのをお勧めします。
実際のシステム作業負荷に必要なメモリーのサイズを特定します
データベースアプリケーションなどの既知のアプリケーションのメモリーフットプリントでは、アプリケーションが ZFS キャッシュから必要なメモリーを繰り返し要求する必要がないように、ARC サイズに上限を設定してもかまいません。
複製解除のメモリー要件を考慮します
次のコマンドで ZFS のメモリー使用量を特定します。
# mdb -k > ::memstat Page Summary Pages MB %Tot ------------ ---------------- ---------------- ---- Kernel 388117 1516 19% ZFS File Data 81321 317 4% Anon 29928 116 1% Exec and libs 1359 5 0% Page cache 4890 19 0% Free (cachelist) 6030 23 0% Free (freelist) 1581183 6176 76% Total 2092828 8175 Physical 2092827 8175 > $q
メモリーの破損を防止するため、ECC メモリーの使用を検討してください。メモリーが暗黙のうちに破損すると、データも破損する可能性があります。
定期的にバックアップを実行する – ZFS の冗長性を伴って作成されたプールは、ハードウェアの障害によるダウンタイムの短縮に役立ちますが、ハードウェア障害、電源障害、またはケーブルの切断の影響を受けないわけではありません。必ず定期的にデータをバックアップしてください。データが重要である場合、バックアップする必要があります。データのコピーを取得するには次のようなさまざまな方法があります。
定期的または日単位の ZFS スナップショット
ZFS プールデータの週単位のバックアップ。zpool split コマンドを使用して、ZFS ミラー化ストレージプールの正確な複製を作成できます。
エンタープライズレベルのバックアップ製品を使用した月単位のバックアップ
ハードウェア RAID
ZFS がストレージと冗長性を管理できるように、ストレージアレイにハードウェア RAID でなく JBOD モードを使用することを検討してください。
ハードウェア RAID または ZFS 冗長性、あるいは両方を使用します
ZFS 冗長性を使用することで多くの利点があります。本稼働環境では、ZFS がデータ不整合を修復できるように構成します。ベースとなるストレージデバイスに実装されている RAID レベルに関係なく、RAID-Z、RAID-Z-2、RAID-Z-3、ミラーなどの ZFS 冗長性を使用します。こうした冗長性を使用することで、配下のストレージデバイスまたはそこからホストへの接続での障害を ZFS で検出して修復できます。
ハードウェア RAID ソリューションの冗長性が確実な場合は、ZFS 冗長性なしの ZFS をハードウェア RAID アレイとともに使用することを検討します。ただし、データ整合性を確保するために、次の推奨事項に従ってください。
ハードウェア RAID アレイで障害が発生した場合は ZFS がデータの不整合を解決できないことを考慮して、安心感に基づいて LUN および ZFS ストレージプールのサイズを割り当てます。
RAID5 LUN とグローバルホットスペアを作成します。
zpool status を使用して ZFS ストレージプールを、ハードウェア RAID モニタリングツールを使用して配下の LUN をモニターします。
障害が発生したデバイスはすみやかに置換します。
データセンター品質のサービスを使用している場合は、毎月など、定期的に ZFS ストレージプールをスクラブします。
重要なデータの正常な最新のバックアップを常に用意します。
ローカルまたはネットワーク接続のストレージアレイでのプール作成のプラクティスも参照してください。
クラッシュダンプは多くのディスク容量を消費し、通常、物理メモリーの 1/2 - 3/4 の範囲のサイズになります。