Oracle® Solaris 11.2 での ZFS ファイルシステムの管理

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更新: 2014 年 12 月
 
 

ZFS スナップショットの概要

スナップショット」とは、ファイルシステムまたはボリュームの読み取り専用コピーのことです。スナップショットはほとんど瞬間的に作成することができ、最初はプール内で追加のディスク領域を消費しません。しかし、アクティブなデータセット内のデータが変化していくにつれて、スナップショットは古いデータを引き続き参照し、ディスク容量を解放しないため、ディスク領域を消費します。

ZFS スナップショットには次の特長があります。

  • システムのリブート後も残ります。

  • スナップショットの理論上の最大数は、264 です。

  • スナップショットは個別のバッキングストアを使用しません。スナップショットは、作成元のファイルシステムまたはボリュームと同じストレージプールのディスク領域を直接使用します。

  • 再帰的なスナップショットは、1 つの原子動作としてすばやく作成されます。スナップショットは、まとめて (一度にすべて) 作成されるか、まったく作成されないかのどちらかです。原子スナップショット動作の利点は、子孫ファイルシステムにまたがる場合でも、常にある一貫した時間のスナップショットデータが取得されることです。

ボリュームのスナップショットに直接アクセスすることはできませんが、それらの複製、バックアップ、ロールバックなどを行うことはできます。ZFS スナップショットのバックアップの詳細については、ZFS データを送信および受信するを参照してください。