ZFS は、Oracle Solaris 11 リリースからデフォルトのルートファイルシステムです。Oracle Solaris リリースをインストールするときは、次の考慮事項を確認してください。
インストール - 次の方法で ZFS ルートファイルシステムからインストールとブートを行うことができます。
Live CD (x86 のみ) – ZFS ルートプールを単一のディスクにインストールします。インストール中に fdisk パーティションメニューを使用して、使用している環境でディスクをパーティションに分割できます。
テキストインストール (SPARC および x86) – メディアから、またはネットワークを介して、ZFS ルートプールを単一のディスクにインストールします。インストール中に fdisk パーティションメニューを使用して、使用している環境でディスクをパーティションに分割できます。
自動インストーラ (AI) (SPARC および x86) – ZFS ルートプールを自動的にインストールします。AI マニフェストを使用して、ZFS ルートプールに使用するディスクとディスクパーティションを決定できます。
スワップデバイスおよびダンプデバイス – 上記のすべてのインストール方法によって、ZFS ルートプール内の ZFS ボリュームに自動的に作成されます。ZFS スワップデバイスおよびダンプデバイスの管理方法については、ZFS スワップデバイスおよびダンプデバイスを管理するを参照してください。
ミラー化ルートプール構成 – ミラー化ルートプールは自動インストール中に構成できます。インストール後のミラー化ルートプールの構成の詳細は、ミラー化ルートプールを構成する方法 (SPARC または x86/VTOC)を参照してください。
ルートプールの容量管理 – システムがインストールされたあと、ZFS ルートファイルシステムがいっぱいにならないように、ルートファイルシステムに割り当て制限を設定することを検討してください。現時点では、ファイルシステム全体のセーフティーネットとして予約されている ZFS ルートプール容量はありません。たとえば、ルートプールのディスクが 68G バイトの場合、ZFS ルートファイルシステム (rpool/ROOT/solaris) に 67G バイトの割り当て制限を設定して、ファイルシステム領域を 1G バイト残すことを検討してください。割り当て制限の設定については、ZFS ファイルシステムに割り当て制限を設定するを参照してください。
ルートプールの移行または回復 – Oracle Solaris アーカイブユーティリティーを使用して、障害回復用または移行目的のルートプールの回復アーカイブを作成することを検討してください。詳細については、Oracle Solaris 11.2 でのシステム復旧とクローン および archiveadm(1M) マニュアルページを参照してください。