Oracle® Solaris 11.2 での ZFS ファイルシステムの管理

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更新: 2014 年 12 月
 
 

ZFS ファイルシステムのプラクティスをモニターする

使用可能であることを確認するため、および容量消費の問題を特定するために、ZFS ファイルシステムをモニターする必要があります。

  • レガシーコマンドでは、下位のファイルシステムまたはスナップショットによって消費される容量が明らかにならないため、du および df コマンドではなく、zpool list および zfs list コマンドを使用して週単位でファイルシステムの空き領域をモニターします。

    詳細は、ZFS の領域の問題を解決するを参照してください。

  • zfs list –o space コマンドを使用して、ファイルシステムの容量消費を表示します。

  • ファイルシステムの容量は、知らないうちにスナップショットによって消費されている場合があります。次の構文を使用して、すべてのデータセット情報を表示できます。

    # zfs list -t all
  • システムのインストール時に自動的に個別の /var ファイルシステムが作成されますが、このファイルシステムに割り当て制限と予約を設定して、ルートプールの容量が知らないうちに消費されないようにする必要があります。

  • さらに、fsstat コマンドを使用して、ZFS ファイルシステムのファイル操作アクティビティーを表示できます。アクティビティーは、マウントポイント単位またはファイルシステムタイプ単位で報告できます。一般的な ZFS ファイルシステムアクティビティーの例を示します。

    # fsstat /
    new  name   name  attr  attr lookup rddir  read read  write write
    file remov  chng   get   set    ops   ops   ops bytes   ops bytes
    832   589   286  837K 3.23K  2.62M 20.8K 1.15M 1.75G 62.5K  348M /
  • バックアップ

    • ファイルシステムスナップショットを残します

    • 週単位または月単位のバックアップのためにエンタープライズレベルソフトウェアを検討します

    • ベアメタル回復のために、リモートシステムにルートプールスナップショットを保存します