Oracle® Solaris 11.2 での ZFS ファイルシステムの管理

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更新: 2014 年 12 月
 
 

ZFS 送信ストリームの進捗をモニターする

次の zfs snapshot 構文は、ドライランモードでの ZFS スナップショットストリームの推定サイズを提供します。推定サイズを使用して、送信ストリーム自体の進捗を測定できます。

次のドライラン構文を使用して、スナップショットストリームのサイズを推定しますが、送信は行いません。

# zfs snapshot -r tank/source@snap1
# zfs send -rnv tank/source@snap1
sending full stream to tank/source@snap1
sending full stream to tank/source/data@snap1
estimated stream size: 10.0G

pv コマンドを zfs send コマンドと zfs receive コマンドの間に挿入することによって、送信ストリームの進捗をモニターできます。次の例で、最初のコマンドはストリームサイズを推定します。続いて、2 つ目のコマンドで、スナップショットがモニターされながら送信されます。

# zfs send tank/source@snap1 | pv | zfs recv pond/target
882MB 0:00:10 [95.4MB/s] [       <=>   ]

スナップショットストリームが完全に受信されると、進捗モニターは受信した合計サイズを識別します。例:

# zfs send tank/source@snap1 | pv |zfs recv pond/target
10GB 0:01:55 [88.5MG/s] [       <=>   ]