Oracle® Solaris 11.2 での ZFS ファイルシステムの管理

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更新: 2014 年 12 月
 
 

ZFS ブート環境を更新する方法

デフォルトの ZFS ブート環境 (BE) には、デフォルトで solaris という名前が付けられます。BE は beadm list コマンドを使用して識別できます。例:

# beadm list
BE      Active Mountpoint Space Policy Created
--      ------ ---------- ----- ------ -------
solaris NR     /          3.82G static 2012-07-19 13:44

上記の出力で、NR は、BE が現在アクティブであり、リブート時にアクティブな BE になることを意味しています。

pkg update コマンドを使用して ZFS ブート環境を更新できます。pkg update コマンドを使用して ZFS BE を更新した場合、既存の BE への更新がきわめてわずかである場合を除き、新しい BE が作成されて自動的にアクティブになります。

  1. ZFS BE を更新します。
    # pkg update
    
    
    DOWNLOAD                                  PKGS       FILES    XFER (MB)
    Completed                              707/707 10529/10529  194.9/194.9
    .
    .
    .

    solaris-1 という新しい BE が自動的に作成されてアクティブになります。

    更新プロセスの外部でバックアップ BE を作成してアクティブにすることもできます。

    # beadm create solaris-1
    # beadm activate solaris-1
  2. システムをリブートして BE のアクティブ化を完了します。その後、BE のステータスを確認します。
    # init 6
    .
    .
    .
    # beadm list
    BE        Active Mountpoint Space  Policy Created
    --        ------ ---------- -----  ------ -------
    solaris   -      -          46.95M static 2012-07-20 10:25
    solaris-1 NR     /          3.82G  static 2012-07-19 14:45 
  3. 新しい BE のブート時にエラーが発生した場合、以前の BE をアクティブにして戻ります。
    # beadm activate solaris
    # init 6