zfs set コマンドを使用して、任意の設定可能なデータセットプロパティーを変更できます。あるいは、zfs create コマンドを使用して、データセットの作成時にプロパティーを設定できます。設定可能なデータセットプロパティーのリストは、設定可能な ZFS ネイティブプロパティーを参照してください。
zfs set コマンドには、property=value の形式のプロパティー/値のシーケンスを指定したあと、続けてデータセット名を指定します。zfs set の各呼び出しでは、プロパティーを 1 つだけ設定または変更できます。
次の例では、tank/home の atime を off に設定します。
# zfs set atime=off tank/home
また、どのファイルシステムプロパティーもファイルシステムの作成時に設定できます。例:
# zfs create -o atime=off tank/home
数値プロパティー値を指定する際には、理解が容易な次の接尾辞を使用できます (サイズの小さい順): BKMGTPEZ。これらのすべての接尾辞のあとに、オプションの b (バイト) を続けて指定することができます。ただし、B 接尾辞のあとには指定できません。もともとバイトを表しているためです。次の例にある 4 つの zfs set 呼び出しは、すべて同じ数値を表現しています。つまり、users/home/mark ファイルシステムの quota プロパティーに 20G バイトの値を設定しています。
# zfs set quota=20G users/home/mark # zfs set quota=20g users/home/mark # zfs set quota=20GB users/home/mark # zfs set quota=20gb users/home/mark
使用率が 100% のファイルシステムにプロパティーを設定しようとすると、次のようなメッセージが表示されます。
# zfs set quota=20gb users/home/mark cannot set property for '/users/home/mark': out of space
数値以外のプロパティーの値は、大文字と小文字が区別されます。mountpoint を除き、小文字である必要があります。このプロパティーの値は、大文字と小文字を混在させることができます。
zfs set コマンドの詳細については、zfs(1M) を参照してください。