Oracle® Solaris 11.2 カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

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更新: 2014 年 12 月
 
 

doiflush

説明

fsflush 呼び出し時にファイルシステムメタデータの同期化を行うかどうかを制御します。同期化は、fsflushN 回目の呼び出しごとに行われます。ここで N(autoup / tune_t_fsflushr) です。このアルゴリズムは整数の割り算であるため、tune_t_fsflushrautoup より大きいと、同期化は fsflush が呼び出されるたびに行われます (反復カウンタが N 以上であるかどうかをコードがチェックするため)。Nfsflush を実行するときに 1 度だけ計算されることに注意してください。そのあとで tune_t_fsflushrautoup を変更しても、同期化操作の頻度に影響はありません。

データ型

符号付き整数

デフォルト

1 (有効)

範囲

0 (無効)、1 (有効)

単位

切り替え (オン/オフ)

動的か

はい

検証

なし

どのような場合に変更するか

一定期間にファイルが頻繁に変更されるため、フラッシュによる負荷がシステムの動作に悪影響を与える場合。

システムがリブートされる際に消えたり状態の一貫性が維持されなくても構わないファイルは、TMPFS ファイルシステム (/tmp など) に置いた方がいいでしょう。システム上の i ノードトラフィックを減らすには、mount –noatime オプションを使用します。このオプションを使うと、ファイルがアクセスされた時に i ノードの更新が行われません。

リアルタイム処理を行うシステムでは、このオプションを無効にし、アプリケーションによってファイルの同期化を明示的に行い、一貫性を保つことを望むこともあるでしょう。

コミットレベル

変更の可能性あり