Oracle® Solaris 11.2 カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

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更新: 2014 年 12 月
 
 

System V 共有メモリー

System V 共有メモリーでは、プロセスによるセグメントの作成が可能です。連携するプロセスがそのメモリーセグメントに接続し (セグメントに対するアクセス権が必要)、セグメントに含まれるデータにアクセスできます。この機能はロード可能モジュールとして実装されます。/etc/system ファイルのエントリには、shmsys: 接頭辞が含まれている必要があります。

DBMS ベンダーは、パフォーマンスを高めるために、intimate shared memory (ISM) と呼ばれる特殊な共有メモリーを使用しています。共有メモリーセグメントを ISM セグメントにすると、そのセグメントのメモリーがロックされます。この機能によってより高速な入出力経路をたどることができ、メモリーの使用効率が向上します。セグメントを記述する一連のカーネルリソースは、ISM モードでセグメントに接続するすべてのプロセスによって共有されます。