Oracle® Solaris 11.2 カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

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更新: 2014 年 12 月
 
 

segkpsize

説明

利用できるページング可能なカーネルのメモリー量を指定します。このメモリーは主にカーネルスレッドのスタックに使用されます。この値を増やすと、スレッドの数を増やさないのであれば個々のスレッドでより大きなスタックが使用でき、あるいはより多くのスレッドを使用できるようになります。システムスレッドのデフォルトのスタックサイズについては、lwp_default_stksizeを参照してください。

  • SPARC: このパラメータを変更するには /etc/system ファイルを編集します。

  • x64: このパラメータは次の方法によってのみ変更できます。

    • カーネルデバッガを使用してブートする

    • システム起動プロセスの先頭にブレークポイントを設定する

    • 目的の値に設定する

データ型

符号なし long

デフォルト

2G バイト x nCPU/128 または物理メモリーの容量/256G バイトのどちらか小さい方

範囲

512M バイトから 64G バイト (SPARC)

200M バイトから 8G バイト (x64)

単位

ページ

動的か

いいえ

検証

値は最小および最大サイズと比較されます。最小値に満たないか、または最大値を超えている場合は 2G バイトにリセットされます。その作用に関するメッセージが表示されます。

SPARC システムでは、segkpsize 値は物理メモリーのサイズの 2 倍を超えることができません。x64 システムでは、値は物理メモリーのサイズを超えることができません。

どのような場合に変更するか

システム上で多数のプロセスをサポートしなければならない場合。このデフォルトサイズでは、65,535 個のカーネルスレッドに 32K バイトのスタックを作成できます。64 ビットカーネルのカーネルスタックサイズは、プロセスが 32 ビットプロセスでも 64 ビットプロセスでも同じです。

コミットレベル

変更の可能性あり