Oracle® Solaris 11.2 カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

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更新: 2014 年 12 月
 
 

_conn_req_max_q

説明

accept(3SOCKET) によって受け付けられるのを待っている TCP リスナーの、保留状態の TCP 接続のデフォルトの最大数を指定します。_conn_req_max_q0も参照してください。

デフォルト

128

範囲

1 から 4,294,967,295

動的か

はい

どのような場合に変更するか

複数の接続要求を受けることのある Web サーバーのようなアプリケーションでは、着信頻度に応じてこのデフォルト値を増やすことができます。

このパラメータに著しく大きい値を設定しないでください。保留状態の TCP 接続はメモリーを過剰に使用することがあります。さらに、保留状態の TCP 接続の数が多すぎて、アプリケーションが接続要求を適時に処理できない場合は、新しい着信要求が拒否されることがあります。

_conn_req_max_q を増やしても、アプリケーションでそれだけの数の保留状態の TCP 接続を持てるとは限りません。アプリケーションでは、listen(3SOCKET) を使用して、保留状態の TCP 接続の最大数をソケットごとに変更できます。このパラメータは、アプリケーションが listen() を使用して設定できる最大値を表します。つまり、このパラメータに非常に大きな値を設定しても、あるソケットに対する実際の最大数は、listen() に指定された値によっては _conn_req_max_q よりもはるかに少ないことがあります。

コミットレベル

変更の可能性あり