Oracle® Solaris 11.2 カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

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更新: 2014 年 12 月
 
 

nfs:nfs_cots_timeo

説明

トランスポートプロトコルとして TCP などの接続型トランスポートを使用している、NFS バージョン 2 でマウントされたファイルシステムのデフォルトの RPC タイムアウトを制御します。

データ型

符号付き整数 (32 ビット)

デフォルト

600 (60 秒)

範囲

0 から 231 - 1

単位

1/10 秒

動的か

はい。ただし、ファイルシステムの RPC タイムアウトは、ファイルシステムのマウント時に設定されます。特定のファイルシステムに影響を与えるには、このパラメータを変更してからそのファイルシステムをアンマウントし、再びマウントします。

検証

なし

どのような場合に変更するか

TCP では、要求と応答が適切に転送されるよう機能します。しかし、特に遅いネットワークにおいて往復時間が非常に長くなると、NFS バージョン 2 のクライアントがタイムアウトになってしまう可能性があります。

クライアントが無用にタイムアウトしてしまうことを防ぐには、このパラメータを増やします。ただし、値の範囲が非常に広いため、この値を大きくしすぎると、再転送が長い間検出されないおそれがあります。

コミットレベル

変更の可能性あり