Oracle® Solaris 11.2 カーネルのチューンアップ・リファレンスマニュアル

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更新: 2014 年 12 月
 
 

pageout_reserve

説明

ページアウトスレッドまたはスケジューラスレッドが独占使用できるように確保するページ数を指定します。使用可能なメモリーがこの値を下回ると、ページアウトやスケジューラ以外のプロセスに対するブロックしない割り当ては拒否されます。ページアウトには専用の小さなメモリープールが必要です。ページアウトは、ページをバッキングストアに書き込む入出力に必要なデータ構造体をここから割り当てます。

データ型

符号なし整数

デフォルト

throttlefree / 2

範囲

最小値は、64K バイトまたは物理メモリーの 1/512 のどちらか大きい方であり、getpagesize(3C) によって返されるページサイズに基づくページ数で表されます。

最大値は物理メモリーのページ数です。この最大値は物理メモリーの 2% 以内であるべきです。システムは、「検証」のセクションで記述している場合以外は、この範囲を強制しません。

単位

ページ

動的か

はい。ただしメモリーの追加や削除を伴う動的再構成が行われると、動的に変更した値は無効になります。その時点でこの値は、/etc/system ファイルに指定された値か、新しい物理メモリーの値から計算された値にリセットされます。

検証

pageout_reservethrottlefree / 2 より大きい場合、pageout_reservethrottlefree / 2 に設定されます。メッセージは表示されません。

暗黙的制約

lotsfreedesfree よりも大きく、desfree が minfree よりも大きいという関係が常に維持されるようにする必要があります。

どのような場合に変更するか

一般にはデフォルト値で十分です。負荷が比較的安定し、メモリー総量が多いシステムでは、この値を引き下げます。許容される最小値は 64K バイトであり、getpagesize によって返されるページサイズに基づくページ数で表されます。

コミットレベル

変更の可能性あり